金剱宮の境内には数多くの摂社・末社が祀られています。護国の英霊を祀る「招魂社」は、鳥居の奥の一段高い位置に鎮座。 ここに鎮まっておられる方々の命のお陰で、私たちの今が在る事に心から感謝します。
「招魂社」拝殿前より神域を守護されるのは、ブロンズ製の美しい狛犬さん一対。昨今、不届きな何者かが神社などの神域を汚しているニュースを見聞きします。そんな不届き者には神罰が下りますように・・・
「愛国」の文字碑が嵌めこまれた巌。いつの間にか「愛国」という美しい言葉も、軍国主義の象徴だ!けしからん等と貶められてきました。国を愛されては困る何者かの策略にまんまと嵌められていく愚かな現状・・何と情けない事か。
摂社「乙劔宮」、御祭神は『彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)』。『ホオリ』または『山幸彦』の名で知られ、主祭神の御子にあたります。
「乙剱社」覆屋の内より神域を守護されるのは、自然石を模した台座に座る狛犬さん一対。吽形さんには随分と立派な角、双方とも色白でむっちり・ふっくら。
「金剱宮恵比須社」は大阪今宮戒社よりの分霊。御祭神は『事代主命』。拝殿の奥に覆屋の本殿。
本殿覆い屋の前、石段参道左右より神域を守護されるのは、少し太めの招魂系狛犬さん一対。
「恵比須社」向かって左に鎮座される「金刀比羅社」。御祭神は大物主神ではなく『崇神(すじん)天皇』。第10代天皇で、祭祀、軍事、内政においてヤマト王権国家の基盤を整えたとされます。
社殿は石段ごと覆屋に収められており、その石段の最上段左右に神域を守護される狛犬さん一対。阿吽共におだやかな顔立ち、見ていると釣られて微笑んでしまいそうですが・・しっかりと台座に食い込む爪の鋭さにはご用心。
「丈六神社」。御祭神は『大山咋命、猿田彦命、日本武尊、菅原道真公』。『大山咋命』は巨大な天の杭を山に打ち込み、農地を確保した神で農業を守る神様です。
「丈六神社」の覆屋の中より神域を守護されるのは、前足付け根の獅子紋がお洒落な狛犬さん一対。ゆったり垂れた耳に獅子紋、四肢の足首に巻かれた毛並みなど、「金毘羅神社」の狛犬さんと同じ石工さんのようです。
「粟島社」に祀られるのは『少彦明神』。穀物の種とともに飛んできて国造りの手助けをされた小さな神様。手助けを終えた後に粟の茎にのぼり、茎が跳ねて常世に飛んでいったという神様です。
本殿縁左右より神域を守護される小さな狛犬さん一対。大きな角を持っているのに気の弱そうな吽形さん。きっとそんな吽形さんをいつも庇ってきた阿形さん。眉や鼻の形などに加賀獅子の特徴が良く見られます
二度の参拝で網羅したつもりですが、もしかしたら目の届かない場所に鎮座された境内社が有ったかもしれません。それも今更ではどうする事も出来ません。参拝を終えて振り返った境内の静かさが心地よく、思い出に残る神社さんでした。
参拝日:2011年10月12日&2015年10月20日