白山市北島町に鎮座される「北島加茂(きたじまかも)神社」。御祭神は『別雷神(わけいかづちのかみ)』。
創立年代は不詳、田中家の系譜によれば「能登一の宮の神官斎藤氏の一子が当地に退隠し、加茂神社に奉任、元は加茂社と称したが、明治9年7月に北島加茂神社と改称した」とあります。
参道左右より神域を守護されるのは、加賀圏ではすっかりお馴染みの「加賀逆立ち狛犬」一対。 旧美川町の石工『新谷多吉』「明治二十五年九月中旬」の刻。吽形さんの得意満面な顔立ちは加賀獅子そのもの。
阿吽を逆に並べると、どう見ても一触即発(-_-;) 低いうなり声が聞こえてきそうな・・・ただならぬ雰囲気。
勝手な想像はさて置き、「加賀逆立ち狛犬」は何と言ってもこの逆立ちした吽形の後姿に特徴があります。体に似合わず大きな足の裏ですが、爪や足裏の毛までもが丁寧に彫り込まれています。また阿形さんの尾もまるで炎のような揺らめき。やっぱり加賀の狛犬は最高!
石川県加賀圏域の神社巡りは、主にこの「逆立ち狛犬」目当てですが、えてして一つに拘ると色んなものを見落とします(^^;)。と言っても今更撮り直しが出来る訳もなく・・今日から暫く、ご亭主殿がほれ込んだ加賀狛犬さんメインの神社紹介が続きます。
参拝日:2011年10月13日