旧邇摩(にま)郡仁摩町(にまちょう)は島根県の中央部に位置した町です。日本海に面した東西2kmにわたる「琴ケ浜の鳴り砂」は、平家滅亡にまつわる琴姫伝説としても知られており、また一年時計がある「砂の博物館」の所在地としても知られています。町名は仁万町と邇摩郡の合成地名。畑作と漁業が主産業で、古くから左官の出稼ぎ地として知られていました。「町の木:山茶花」「町の花:ノウゼンカズラ」を制定。
「琴ケ浜」
明治22年(1889)、町村制の施行により邇摩郡仁万村・宅野村・馬路村・大国村が発足。
1936年、邇摩郡仁万村が町制を施行、邇摩郡仁摩町となる。
1954年、邇摩郡仁摩町、宅野村、馬路村、大国村が合併。改めて仁摩町が発足。
2005年、大田市、邇摩郡温泉津町と合併、大田市仁摩町となりました。
マンホールには「琴ケ浜で琴を弾く琴姫」「仁摩サンドミュージアム」がデザインされています。
昭和29年(1954)7月制定の町章は「「マ」の字を2つ組み合わせて仁摩を表し、円をもって平和を希求します。」旧HPより
「仁摩サンドミュージアム」のガラス張りのピラミッド。 ピラミッドの中ではシンボルの「砂暦」が、総重量1tの砂を一年をかけて落とし続けています。
サンドミュージアム建設の際に発見された「楡ノ木谷横穴群」。現在第一支群3・4号が保存公開されています。
琴ヶ浜会館の壁にある「琴ケ浜と琴姫」の鏝絵額。【壇ノ浦の源平の戦に敗れた平家の姫が、ある日この地に流れ着きました。心優しい村人に助けられた姫はそのお礼にと、毎日琴を奏でて村人たちを慰めました。やがてその姫が亡くなると、姫を偲ぶかのように浜辺の砂浜が鳴くようになったと言います。それはまるで琴の音のようで、それ以来、その姫を『琴姫』、又この浜を「琴ヶ浜」と呼ぶようになりました。】
琴が浜には「琴姫の碑」が建立され、今も地域の方々によって大切に守られています。
仁摩町地域活性化シンボルキャラクター『にまちょう琴音ちゃん』。手のひらのハートにタッチすると願いが叶うとか・・・
撮影日:2011年5月15日&2013年5月23日&2019年4月16日