出雲大社への玄関口となる二つの駅舎を紹介しましたが、神門通りにはまだまだユニークな見所が一杯。車での参拝では、鉄道の駅舎より道の駅が拠点。出雲市大社町修理免、屋根にそびえる「吉兆の扇と鉾」がいかにもな感じの「道の駅:大社ご縁広場」。
御縁広場の一画には、『出雲国風土記』に載る国引きの図柄をモチーフにした巨大な彫刻レリーフがあります。海の彼方から島根半島の山々を引き寄せる「国引きの図」、引き込まれそうな迫力です。
古代神話の世界、神が最初に造った出雲の国はとても小さく、まるで細長い布のようでした。そこで「八束水臣津野命(やつかみずおみつのみこと)」はどこかに余った土地は無いかと探し、そうして見つけた土地に楔を打ち、紐で結わえ、「国来、国来」と声をかけ引っ張りました。
こちらは「宇迦橋」の近くで見かけた「国引きの図」。引き寄せる島々よりも、「八束水臣津野命」のほうが大きいというのも、日本神話なら(⌒∇⌒)
出雲と言えば「出雲そば」。2011年の大社参拝では、神門通りの「手打ち出雲そば えにし」さんでお昼をいただきました。 国産玄そばを使った「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の手打ち蕎麦は、とても美味!それでなくても蕎麦が大好物のご亭主殿、横から見ると食べ過ぎたのが如実にばれてます(笑)
2013年は、大遷宮に合わせて整備されたご縁横丁の「そば庄・たまき」さんでお昼を頂きました。薬味にも好き嫌いのある私、最初から薬味を乗せて出汁をかけた状態で出されるとは予想外・・目新しさで選んではいけないという教訓。
蕎麦も有名ですが、出雲は「ぜんざいの発祥地」と言われています。旧暦10月、全国から神々が集まる「神在祭」。その神事の折に「神在(じんざい)餅」が振る舞われます。「神在(じんざい)」が出雲弁で訛って「ずんざい」~「ぜんざい」となって京都に伝わったそうです(^^;)
神門通りからかなり離れますが、島根県の特産品であるぶどうを使ったワイン工房「島根ワイナリー」。 その誕生は昭和30年代、山陰の地域特性でもある長雨で痛んでしまう果実対策の為。ワインにすれば商品として成り立つと考えたのがきっかけだったとか。アルコールは飲めない私ですが、試飲で頂いた葡萄ジュースは絶品。御亭主殿のワインと一緒にお買い上げ。
ラストは出雲市浜町にある「出雲文化伝承館」。出雲平野の大地主であった江角(えずみ)家の長屋門や庭園等を移築した施設との事ですが時間切れで外観だけ(^^;) まぁ・・・よくある事です。
で、この敷地の一隅に「浜山湧水群」があり、八俣大蛇が美味しい水を吐いてくれます(笑)車中泊のお供に美味しい水は欠かせません(^▽^)/
訪問日:2011年5月17日&2013年5月21日