出雲市平野町に鎮座される「粟津稲生(あわずいなり)神社」。御祭神は『倉稻魂神(うかのみたまのかみ)・稚産霊神(わくむすびのかみ)・有気持神(うけもちのかみ)』。
一般的には「稲荷神社」と表記されますが、こちらは全国でも20数社のみに見られる「稲生」の字が当てられています。
一畑電車・高浜駅と遙堪駅の間にあり、朱塗りの鳥居20基が続く参道を・・・何と!線路が横切っています!?(゚〇゚;)
由緒は不詳「京都の「伏見稲荷神社」の分社として勧請・創立と伝わるが、古記の流失により年代は定かではない。現存の記録では貞享4年(1687)の文書に《八幡宮(大土神社)の末社 粟津村に若宮の神社御座候》とあるのが最も古く、宝暦9年に「稲生大明神社 旧号若宮社」の記録がある。」
出雲の神社に来たことを実感させてくれる極太の注連縄。
鳥居と拝殿の間にあって神域を守護されるのは、穏やかに年を重ねた風格の素敵な神狐さん一対。 体のあちこちに剥落は見られますが、本当に優しい表情。
【現在のご本殿は文政三年の造営に成るもので、春日作変態。小社殿ではあるが総欅材の優れた建築である。平成元年の遷宮を機に、従来の杮葺を銅版葺きに改めた】 境内案内より
拝殿左右より神域を守護されるのは、時代を経たように見えますが、実はまだお若い出雲丹後型の狛犬さん一対。 狛犬さんが置かれていた場所の足場が悪く、同じ方向の画像(^^;)
境内の一隅に奉納された沢山の神狐たち。画像にはありませんが、左右の羽目板の段にも、小さいお狐様が隙間なく奉納さられています。
「大正十二年十一月十日 遷宮記念碑」。境内一角に建立されていた「社日碑」。
境内入り口の玉垣に刻まれた奉納者名の「一畑電鉄会社」。参拝を終えて帰りかけたとき、後ろで踏み切りの警報が鳴り始めました。
こんな珍しい状況の電車が見られる!!こんな幸運に巡りあえるなんて、早速の「粟津稲生神社」の御利益(〃∇〃) 急いで踏み切りを超えて反対側に走り、二人がかりでシャッターチャンスを狙ったのですが・・ 狙いすぎたご亭主殿は、電車のスピードに間に合わず(笑)、撮れたのはこの一枚だけ。
去ってゆく一畑電車を見送る二人(笑)
参拝日:2011年5月17日