引き続き「長八美術館」の収蔵作品(の、ごく一部)の紹介。迫力満点の漆喰の龍が元いた場所は天井。頭の近く、爪の間に見える黒いものはランプ用の鍵釘。
それにしても・・気の弱い小さい子供が跳ね返るランプの明かりの中にこの龍を見たら・・・ いやいや、もしかしたら不思議の世界へ導く、壮大なプロローグになったかもしれませんね。
『長八』66歳の作品は、径約33cmに焙烙に描かれた「静御前」。あでやかな姿にはほのかな憧れさえ見て取れますが・・ふと・・「静御前」のモデル、『長八』の中に大切に仕舞い込まれていた誰かだったのかも・・
『長八』73歳の作品は、径約27cmの焙烙に描かれた「おかめ」、別名「お多福」とも呼ばれます。 このおかめさんは『天鈿女』がモデルだと言われますが、だとしたらちょっと素敵かも。何しろ一目見た瞬間に、ものすご~~~い親近感を覚え、女同士なのに一目ぼれしました(笑)
ではでは、漆喰で作られた塑像の『天鈿女命』。明治9(1876)年 62歳の作。 一部分のみ色が変わっているのは沢山の人の手が触れたから、どこに飾られていたのか不明ですが・・・今も昔も男って~~~(^^;)
同じく塑像の「天神」。節句の飾りなどに使われたのか天神社に収められていたのか。 そういえば、『長八』は『清水の次郎長』とも懇意だったといいます。かって『次郎長』が心酔していた『山岡鉄舟』の塑像を、彼に贈ったというエピソードもあるそうです。
向って左:塑像「千利休象」。右塑像「達磨大師」
「森家の家族」は『長八』62歳の作品。 三人ともに紋付の着物を召し、家長を中心に、むかって左横に妻女、そして反対側にいるのは多分家長のご母堂。家長の膝の前には煙草盆が置かれています。
美術館の展示は一階と二階がフルに使われており、非常に見ごたえのある内容。展示方法にも様々な工夫が凝らされ、その一つ一つが足を引き止めて離しません。二階へといたる階段の上にある大きな衝立、ここではひときわ異彩をはなっています。
「御結納」と題された作品は、尾を合わせた二匹の鯛が、阿吽の形で左右に跳ねています。部分的な画像しか鮮明なものがありませんが今にもギョロッと動き出しそうな眼。
刺さったら痛そうな胸鰭・・・
勢いよく水をはじき飛ばして跳ねる・・見事な尾頭付きの鯛です(^-^)
最後の紹介は、左官職人が使用した鏝を奉納し、そのの労をねぎらい、感謝の意を表するためにつくられた「鏝塚」。鏝塚の文字は小泉元総理の揮毫だそうです。
鏝塚内部に描かれた薄青色の地色に散らした飛鶴の図、着物の裾模様にしたいような美しいデザインですが、この後思いもかけない場所で再開することになります。
訪問日:2011年11月9日