下田市東本郷、下田駅近くに鎮座される「波布比咩命(はぶひめのみこと)神社」。御祭神は『波布比咩命(はぶひめのみこと)』。
由緒に【この社は田圃の中にありましたが、古代下田港は奥深く入り込み、この境内の辺りは小島だったと伝えられていました。鎌倉時代は『船戸明神』が祀られ「船戸の宮」と呼ばれ、後、「波布比咩命神社」となりました。 又、安政の津波には付近に大船が押し流されて来ましたが、この地は浸水せず「浮島様」とも呼ばれています。近年付近の試錐で、砂や貝殻が出て周囲が海だったことが確かめられています。 御祭神の『波布比咩命』は『三島の神(事代主命)』が大島に置給ふ后で、大島町野増の「大宮神社・ 阿治古命」大島町泉津の「波知加麻神社・波治命」の母神とされています。】
海に深く関わり、波を御名に冠するご祭神が鎮まる社の拝殿には、見事な波の彫刻。
拝殿の木鼻には、まるで今にも泣きだしそうなお顔の獅子が参拝者を見下ろしています。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、天保十五年(1844)十一月吉日建立の狛犬さん一対。お顔の輪郭が、海中から引き上げたばかりのサザエのようにデコボコなのが、私的にはツボ(笑)だってとっても可愛い。
阿形さんは頭に角を
吽形さんは頭に宝珠を戴いています。
境内の一角に鎮座される「境内社:天神社」、御祭神は『菅原道真公』。
参拝日:2011年11月10日