車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

靱負(ゆきえ)神社 in 岡山県瀬戸内市長船町

2021年10月26日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岡山県

瀬戸内市長船町長船、「天王社刀剣の森」に鎮座される「靱負(ゆきえ)神社」。御祭神は『天忍日命・御眞木入日子印惠命・天目一神・菅原大神・奥津比古命・稻倉魂神・豐受大神・磐長比賣命,・大年神』。通称 「天王社」とも称されます。

由緒「本神社は備前国神名帳(総社本)に靭負神社、(山本氏本)に従五位上靭負明神と記載してある。備前国古社128社の1社で宝暦年中神社書上帳に長船村五位大明神と記載してあるのは、神階によって称え奉ったものであろう。古より眼病平癒の霊験ありと言い伝え、今も半紙に「め」の字を書いて拝殿の壁面に張り、眼病平癒を祈願する人がある。この信仰については観応二年(1351)に足利尊氏西下の途中に、備前福岡に1ヶ月にわたり兵を留めていた時、尊氏が眼を患い当社に祈願して平癒したためその信仰が盛んになったと言われている。また長船の刀鍛冶が目を守って頂く為信仰したとも言われている」神社庁HPより

鳥居脇より広大な神域を守護されるのは、紙垂に守られた備前宮獅子一対。尾の部分や足元などに修復の後が見られますが、大切にされている事が伺えます。

参道を進み随身門へ。ここでは非常にユニークで味のある飾瓦に遭遇できました。

鳥衾の下がとても装飾的な鬼瓦、鬼と言うよりも戦国武将のような雰囲気を醸しています。

さらに留蓋の上で寛ぐ獅子。吽形さんは本当にゆったりと寛いでいますが・・

阿形さんは何か思い悩む事があるのでしょうか?今にも泣き出しそうな顔で天を見上げています。

さらに参道を進むと白漆喰土塀の神門が見えてきました。左の漆喰はかなりの範囲で剥がれ落ちています。

参道正面に拝殿。事前情報では「め」と書かれた半紙が沢山あるとの事でしたが、今日は一枚も見かけませんでした。

向背には社号額ではなく、神功皇后出産の様子を現した奉納絵馬額。

そして屋根には・・・・これまた初見参の「蛙」の留蓋瓦。蛙が乗っかっているのはハスの葉っぱでしょうか?

御本殿の彫刻もまた見事で壮麗。もう少しはっきり写せれば良かったのですが、私のカメラ(腕)ではまぁ、こんなものでしょう。

獅子と像の木鼻彫刻、反対側には同じく阿形の獅子と像があり、それ以外にも波間の菊花など華麗な彫刻で埋められています。

境内社に『崇神天皇』が鎮座されるお社があると聞いていたのですが・・・これです!と言い切れないのが困ったところ😓

「力神(りきじん)」さんも、懸魚の「鳳凰」も摂社の彫刻だった筈ですが・・かなり記憶があやふやなので、場所の断定は避けておきます。

〆柱の後ろに鎮座される、摂社「荒神社、岩代宮」。元は舟山山頂に鎮座されていましたが、山陽新幹線工事の際に当地に遷座されました。

刀鍛冶の守護神である天王社の背後に広がる「天王社刀剣の森」

「新田義貞に敗れた足利尊氏は、九州へ下向する途中この地で再起を祈願したといわれています。願いが叶って東上のとき再び立ち寄り、お礼として日向国から持ち帰った松を寄進したとの伝承があります。現在の松はその子孫とされ、昔から「日向松」と呼ばれ、今も大切に保護されています。」

秋の大祭では子供相撲の神事があるとか、境内には土俵が備えられています。

参拝日:2010年3月2日

コメント
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