総社宮南鳥居そばに建つ「総社市まちかど郷土館」。明治43年(1910)に旧総社警察署として建てられたもので、市内で現存する唯一の明治洋風建築として2006年3月に登録有形文化財として登録されました。
「敷地東面が総社宮参道に接する角地に建つ。桁行7間,梁行4間半で、寄棟造、桟瓦葺の木造2階建で、東南隅に宝形造、八角形状の塔を配す。基礎は煉瓦積、外装下見板張で、柱形や襷形を現し、開口部廻りに装飾を施す。近代の警察署の建築として貴重。」文化遺産オンラインより
花崗岩の布基礎の上にレンガ積みの基礎
館内には、備中売薬やい草関係など、明治を中心とした資料等、約1600点が展示され一般公開されています。
今回特に目を引いたのが、岡山の置き薬 として活躍した「備中売薬」。そうそう、こんな美形では有りませんが😄、我が家にも大きな行李に薬を一杯詰め込んだ薬屋さんが来てた記憶が・・。田舎の漁師町には何でも診てくれる診療所が一軒と小さな薬局が一軒だけ。定期的に家まで来て、使った薬を補充してくれる薬屋さんはとても重宝だったのです。
見覚えがあるような無いような・・・・さすがに記憶をひっくり返しても思い出せない薬の数々。多分、私の知っている時代よりもっと前なのかも。
「オロナイン軟膏」ではなく、「オロベリン軟膏」😆。そういえば我が家のご亭主殿、怪我をしたら赤チンを、もうちょっと酷い時はオロナインを塗って包帯をすれば治る!と長いこと言い張っていました。ちなみに腹痛は正露丸一点張り。どうしても相いれない部分って・・あるんですよね😔
展示内容は多岐に渡り、いずれも長い歴史の中で培われてきた本物の重みを感じさせる内容。機会があれば総社宮も含めてもう一度と願いつつ・・果たせていません。愚痴はさて置き、最後は大好きな神楽関連から
「国指定重要無形民俗文化財 備中神楽の面 安土桃山時代・神事を中心に生まれた神楽は、時代の変遷の中で、日本神話から取材脚色された・天の岩戸開き・大国主命の国譲り・須佐之男命の大蛇退治など芸能的な分野が加えられ、荒神信仰と共に農耕生活の間に広く普及しました。~」「備中神楽面製作 双葉社様」説明文より抜粋
訪問日:2009年9月20日