瀬戸内市長船町服部に鎮座される「宇佐(うさ)八幡宮」。御祭神は『品陀和氣命(応神天皇)・息長帶姫命(神功皇后)・比賣大神(祭神縁の女神)』。
由緒「当社は豊前国宇佐神宮から勧請したと伝われている。 元暦年中(1184)佐々木盛綱平氏追討の際、当社へ立願した。また、服部丸山城主天野佐介西戎を鎮撫の際、当社へ立願し凱旋時神輿1基を奉納した。 文明15年(1484)松田左近将監元就、福岡城を囲んだ際、当社に陣を置いた。弘治元年(1555)火災に遭う。 寛文6年(1667)藩主池田光政公から代々社領高4石9斗6升を受ける。 承応2年(1653)、宝暦11年(1761)、弘化4年(1847)本殿再建。」岡山神社庁HPより
弘化4年(1847)の再建とされる本殿。頭貫には口元に彩色の跡が見られる龍。脇障子にも、今にも飛び出してきそうな龍の彫刻と・・右の脇障子の題材は何でしょうか?
清掃の行き届いた境内。鳥居から真っ直ぐに神門があり、更に正面に拝殿が見えています。
拝殿前より神域を守護されるのは、弘化2年(1845)10月大吉日建立の狛犬さん一対。一見広島型に似ていますが、独特の風貌や、足元の岩山にからみ付く牡丹の彫刻など、これまでお目にかかった狛犬さんとはまた一味違った風貌。
本殿近くに鎮座される、摂社「山王神社」、御祭神は『大山咋神』と思われます。摂社「賀茂社」、御祭神は『賀茂別雷命』と思われます。
小社ながらもそれぞれに鳥居を構えるお社。屋根の留蓋では不思議な生き物が勢いよく飛び跳ねています。
左の小社は「境内社:荒神社」。右隣には、同じく「境内社:木野山神社」が祀られています。
参拝日:2010年3月2日