車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

旧国鉄日中線:熱塩駅 in 福島県喜多方市熱塩加納町

2024年11月29日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・福島県

喜多方市熱塩加納町熱塩字前田丁に残る「旧国鉄日中(にっちゅう)線 熱塩(あつしお)駅」

昭和13年(1938)、耶麻郡喜多方町:喜多方駅と耶麻郡熱塩村:熱塩駅を結んで開通した日中線。喜多方・会津村松・上三宮・会津加納・熱塩の5駅を結ぶ11・6キロメートルの路線で、終点熱塩駅の奥にある「日中温泉」が路線名称の由来とされます。

昭和58年(1983)の末期には列車は1日に三往復、乗降客も少なくなり、昭和55年(1980)の日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)施行により第1次特定地方交通線に指定。昭和59年(1984)4月1日に全線廃止となり、開通から46年にわたる役目を終えました。

駅舎はひどく荒廃していましたが、廃止から1年後の昭和60年(1985)に整備され「日中線記念館」として公開。館内には日中線に関する資料等が展示されています。

さらに2009年には、経済産業省の「近代化産業遺産群 続33(東北開発)」の一つとして、近代化産業遺産に認定。待合室のベンチや切符棚、運行当時の写真などさまざまな品が展示されており、思った以上に興味深い内容でした。

当時の場所に今もそのまま残されている「踏切」

最終駅だっ熱塩駅には、車体をUターンさせる為の「転車台」が設置されていました。

また構内にはラッセル車や客車も静態保存されており、鉄道ファンにはワクワクする景色を作り出しています。

ラッセル車の前にある二つの丸いもの、実はあれ、国鉄時代には「A寒地仕様」と呼ばれた酷寒地向けのワイパーなんです!!。降りかかる雪を高速で回転して振り飛ばす・・・・。雪国育ちでない二人には、驚きの発見でした。

改札を潜る時の何とも切ないような、ドキドキするような気持ち。それは電車を待つ時の状況によって様々に形を変え、懐かしい過去を思い起こさせます。

誰が作ったものか・・ホームの片隅に設けられたブランコ😊 私たち以外の見学者さんはお一人だけだったのですが、懐かしそうにブランコに揺られていました。

お互いに記念の写真を写しあい、軽く挨拶を交わして別れてゆく・・廃線となった熱塩駅にはこれ以上ないほどの似合いの一時。

「日中線記念館の桜」。季節には桜祭りなども開催されるとか。その時期にはこの駅舎一帯も華やかに人で溢れるのでしょうね。

駐車場の一画にあった「天神清水」。汽車の旅で降り立った人たちは、この冷たい湧き水で喉の渇きを潤したのでしょうか?

訪問日:2015年6月21日

コメント (4)
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