車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

金幣社 春日神社 in 岐阜県関市

2020年03月01日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

関市南春日町に鎮座される「関:春日神社」。関鍛冶の守護神として崇敬を集めています。

御祭神は『武甕槌命(たけみかづちのみこと)・経津主命(ふつぬしのみこと)・天児屋根命(あめのこやねのみこと)・比売神(ひめがみ)』

関の刀鍛冶の礎となったのは、鎌倉時代末期の名工・五郎正宗の弟子であった『金重』と言われています。室町時代になると『金重』の娘婿の三男『包光、(のちに兼光(かねみつ)に改名)』が、一門の刀剣作りの職人『兼明や兼弘』を伴って大和から関へ移住。正応元年(1288)、大和鍛冶の出身者である『金重・兼永』が関鍛冶を総代して奈良の「春日大明神」を勧請、関鍛冶の守護神とし創建したのが由来とされます。

拝殿前より神域を守護されるのは、奈良県内の神社で何度か見かけたタイプの狛犬さん。横から見るとツンと上向いた鼻が印象的で、その表情も合わせて好きなタイプ😊

拝殿前にある檜皮葺きの能舞台では、毎年正月、祭事能として神奉能が行なわれます。この神事は応永2年(1395)に、『兼吉清治郎』が関鍛冶七流を代表して翁役を勤めたのが始まりと云われています。

室町時代に建てられたと伝わる能舞台は、寛文5年(1665)、関の領主『大島雲八』によって再建。その後、昭和34年(1959)の伊勢湾台風によって倒壊。現在の能舞台は従来の建物を再現しました。

目線を上にすると、普段はあまり見ることの無い楽しいものが色々と見えてきます。この留蓋の瓦で作られた鹿は、春日神社の神使いにちなんだもの。残念ながら一方しか見えなかったのですが、対の阿形に相当する鹿もいたと思われます。

屋根の上の神使いという事で、こちらは「からす天狗」、何と四隅に鎮座しています。それぞれが微妙に違うのですが、とりあえずは綺麗に写せた二体だけ😊

天狗さんを神使いとされるのは、火防せの神として知られる「秋葉神社」

「秋葉神社」の後方に鎮座されるのは「末社:津島神社」「末社:松尾神社」、なのですが、並んでいるのは三社、残りの一社に関しては公式頁にも記載がありません。

朱塗りの鳥居が、木々の間に鮮やかな「美濃惣社:関稲荷神社」ですが・・社殿はかなり地味、稲荷の社と言われてもにわかには信じがたい佇まい。

拝殿前の軒下に奉納されているのは、大小二対の神狐さん。少し年代が先と思える大きな神狐さんは、それぞれに子と玉を持ち、穏やかな佇まいで守護をされています。

関稲荷神社の向かって右側に奉納された千本鳥居、その奥にも稲荷の朱の社が鎮座しています。

神社には珍しい「太鼓堂」がありましたが、神事の何かに使われていたものでしょうか?こういう建築物には、できれば謂れなどが添えられているとより興味を誘うと思うのですが・・

 このあと何故か「関鍛冶伝承館」に寄るのを忘れて、次の目的地に向かってしまった二人・・😱 仕方ないので関鍛冶七流について、少しだけ。

【関鍛冶七流とは、鍛冶座に所属する職人達がそれぞれで作った組合の呼称で、「善定・奈良・三阿弥・徳永・得印・良賢・室屋」の流派があり、なかでも、「善定」は主力流派とされていました。代々の善定派当主は「惣領家」と呼ばれ、関の鍛冶頭を務めるほどでした。】刀剣ワールドより引用

参拝日:2018年10月12日


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