2019年4月21日「因原交流神楽大会」、「松原神楽社中(浜田市)」による【神武】
舞台に登場したのは『神武天皇』と『日臣命(ひのおみのみこと)』主従。
日向の国:高千穂を治めていた『若御毛沼命(わかみけぬのみこと)』は、大和の国へ赴きますが、そこには東征に抵抗する『長長髄彦(ながすねひこ)』の一族が待ち構えていました。
長髄彦との激しい戦い。この時点で若御毛沼命は素顔になっています。石見神楽では、体力の消耗が激しい戦いなどの場面では面を外す事が許されていると、近くにいた人が教えてくれました。
激しい戦いが続きますが、最後は「金鵄(きんとび)」の助けを受けて勝利します。
その後、命は、畝火山のふもと橿原の宮で初代天皇として即位。名も『神武天皇』と改めます。紀元前660年2月11日 、日本国を建国。現在の建国記念日はこれに由来しているんですね。
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2013年7月6日「安芸高田神楽特別公演」、「梶谷神楽団(安芸高田市)」による【鍾馗】
時代は西暦 719年頃の事でしょうか。ある時、唐の6代皇帝『玄宗』のもとに『疫神』が現われ、玄宗皇帝を苦しめます。
ところがこの疫神、人には見えないという厄介な者。その所為か特別に激しい動きをするわけでもなく、玄宗皇帝との間には微妙な空間が広がっています。
やがて『鍾馗』が現われ、「茅の輪」で捉えた疫神との闘いが始まるのですが、どこかひょうきんに見えた疫神さん・・全くの別人です。
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2013年5月22日「出雲大社遷宮・本殿遷座祭奉納」、「下来原西組神楽社中(浜田市)」による【天神】
『天神』とは、日本各地の天満宮に祀られている『菅原道真公』の呼び名。生まれながらに非常な才能に秀でた人物で、右大臣にまで登用されますが、左大臣『藤原時平』に陥れられ、無実の罪によって太宰府に左遷されてしまいます。
しかし、このまま捨て置けば藤原時平が朝廷に仇をなすと考えた道真公は、『雷神』となって時平を成敗しようと考えます。
雷神となった道真公に対峙する藤原時平。ガッソ(鬼のかつら)の所為でまるで山賊みたいです(^^;) 曲がりなりにも時の左大臣なんですから、もう少し配慮をしても良かったと思うのですが・・・・やっぱり「敵方」は、ぱっと見て分かるようにと言う事でしょうか?確かにすぐにそれとわかります(笑)
神楽では最大の見せ場ともいえる、戦いの舞がいよいよ開始!
それにしても藤原時平さん、中々顔を見せてくれませんね。う~~~ん、結構好みのイケメンさんなのに(^^;)
この左手のこぶしを額の横に当てる姿は、下来原西組神楽社中の決めポーズみたいで、何度も繰り返されます。
臨場感&躍動感重視の戦いの場面。敵役ですが、藤原時平さん、めっさ!かっこいい(⌒∇⌒)
華麗な戦いを披露した後は、見事に藤原時平を成敗して”めでたし・めでたし” でも雷神になっていると言う事は、実はもう死んでいると言う事ですよね。う~~~ん、本当に目出度いのか?
まだまだ気分は正月 四日
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