益田市久城町に鎮座される「式内社:櫛代賀姫(くしろかひめ)神社」。御祭神は『櫛代賀姫命(くしろかひめのみこと)・応神天皇』。
由緒に【祭神は、この地方を開拓した櫛代族の祖神と して、天平五年(733)丑五月管長の命に より創建、大同元年(806)石見観察使藤 原緒継が鎌手大浜浦より現在地久城明星山に御 遷座、承和七年再建、爾来延喜式所載神社とし て崇敬せられ七尾城主、益田家より社領十二石 をも受け、益田、美濃郡、鹿足郡に渉る総氏神 、縫針の祖神として広く尊崇せらる。」
由緒碑の神紋「のぼり藤に久の字」は「益田氏」の家紋としても知られています。
中世に浜田市の上府八幡宮から浜八幡宮を勧請。武運の神として崇敬を集め、当地を本拠とする益田氏によって手厚く保護されてきました。
拝殿の後方に鎮座する三間社流造・銅板葺の本殿は、国登録有形文化財の指定。
本殿前より神域を守護される狛犬さん一対。塀の隙間から拝見させていただきました。石見系にしては柔らかい顔つきで、どちらかというと備前地方の貴公子タイプにも見えます。
境内入り口より神域を守護されるのは、文化十四年生まれの石見系構えの狛犬さん一対。 口中に玉を含む阿形さんの顎は、原型を大切に再現した補修がなされており、見た瞬間に嬉しさが・・(*^^*)
嬉しいと余分に紹介したくなります(笑)
境内左手に鎮座される境内社「大元神社」。社殿の左右にはガラスケースに納められた神殿狛犬が神域を守護されていますが、ガラスの反射で画像としては今一つ・・
遷座の顛末にちなんだ「獅子舞・角力神事・針拾い神事」の特殊神事が知られており、境内には屋根付きの立派な土俵が設置されています。
御神木:大銀杏
参拝日:2012年11月10日
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