江津市最初のお目当ては、石州瓦が美しい都野津(つのづ)地区。 細工瓦が大好きなご亭主殿、本格的な瓦の産地に出向くのは今回が初めてとあって上機嫌。
初夏の日差しの下で存在感を主張する石州瓦の赤。島根県が位置する山陰という響きには、暗く厳しい冬の色が想像されがちですが、とんでもない!!。 空の青と石州瓦の赤は感動を覚えるほど鮮やかに存在感を主張しています。
その美しい石州瓦で作られた鬼瓦。少し低い塀の上では、珠玉を手にした龍が主の住む場所を守っているのです。
各地で見かける玄関周りの飾り瓦と言えば「恵比寿・大黒」とか火難除けの波ですが、ここはちょっと違います。 色も形も違ってそれぞれに独自の形ですが・・・どちらも富士山で間違いないでしょう。
別の場所には、今にも飛び立とうと羽を広げる鷹の姿。別のお宅では、羽を休めて休憩中。
さらに極めつけは!何と「茄子」がちょこんと屋根の上に乗っかっているではありませんか。 富士山と鷹と茄子とくれば「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」。 あの有名な「初夢で絶対に見たい縁起物」の組み合わせですよね !(^^)! 飾り瓦にこの三つが使われているなんて初めて見ました。
町歩きの途中で見かけた、スクラッチタイル貼りが美しい「都野津会館」は、昭和12年(1937)に竣工された「旧都野津(つのず)町役場」。
「都野津の中心部に建つ。角地に建ちスクラッチタイル貼で大振りな柱形を作るなど鉄筋コンクリート造風にみせる。玄関を入ると公衆溜で奥を諸室にあて、二階は一室の広間とする。当時流行した日本趣味あるいはライト風の地方伝播の一例とも目される木造役場。」文化遺産オンラインより
道々にお見掛けしたお地蔵様の祠
こちらは化粧を施された御大師様像。塵一つなく清められた祠に手を合わせて願うのは、今日から始まる旅の無事。
明日は、都野津に鎮座される神社の紹介です。
訪問日:2011年5月15日
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