早く終えなければと焦る気持ち、一輪車は横転させるし収穫用ハサミも紛失
昨日に続いて、今日も柿の収穫に行った。その柿の収穫中に私の携帯が鳴った。ご指導いただいているKさんからで、私たちの「柿育て隊」の柿山のオーナーであるOさんが、「いつ収穫するのか、早くしないと」とやきもきされてるので、早急に収穫をとのことであった。
さもありなん、もう沢田の柿山で、柿がなっている木は数えるほどだ。早く柿を収穫しなければ木にもよくないと思いつつ、頑張っていつものカゴに、柿をいっぱいに入れた。すると何とも重たく、一度選果場へ降りて、一輪車を借りて運ぶこととした。
しかし、一輪車の運転はとても難しく、ナントナント、横転して柿をばらまいてしまった。坂道に柿の転げること、転げること、切ない思いで追いかけた。
こんな苦労した今日の収穫作業だが、今日は加えて大変なことを起こしてしまった。武士の社会であれば、切腹ものだ。柿の収穫になくてはならない「収穫用ハサミ」を、何と紛失してしまったのだ。帰宅するとそのハサミがなく、立ち寄ったところにも電話したが、どこにもない。とても焦り、且つ慌てた。
考えてみると、ハサミは袋に入れた記憶がある。一輪車を横転させた際に、落としたのだろうとの結論に達した。そこで、今日同じ「柿育て隊」のHさんが収穫に行くと聞いていたので、電話して探してくれるよう頼んだ。すると、嬉しいことに「落ちていましたよ」と電話をしてくれた。これで、切腹は免れた。一安心だ。
それにしても、もうこの時期の柿の色の美しいこと、美しいこと。まさに「柿色」だ。少し柔らかくはなっているものの、夜露を浴びて甘さもすごく増している。ただ、今年の酷暑の夏に「やけど」した部分であろうか、黒くなっている柿もある。柿を育て収穫する作業を通して、いろんなことを学ぶ。そしてまた、気分転換にも最高だ。
ところで「沢田の柿生産者組合」による沢田の柿の販売も、今日を含めてあと三回となった。後は、12月1日(水)と3日(金)のみだ。販売は箱入りからで、その後に格安の「赤袋」の販売となる。販売開始は、13時からだ。私が柿山から下りてきた11時前には、もう10人近くが並んでおられた。大変な人気だ。
私の柿育ても来年は三年目、勝負の年だ。来年こそは頑張って、しっかり大玉を育てて、みなさんにお届けできればと思う。私たち「沢田の柿育て隊」は、公民館の「クラブ講座」としての位置づけであり、その成果を示す美味しい柿を、みなさんにお分けもしたいと考えている。