本田佳子著『その死に方は、迷惑です』を読んで、「死後」を考えた
近年、「死に方」を含めて、人生のエンディングをどうするのか、様々な提案がなされていて、私も次第に現実味を帯びながら考えている。
その道では高名な行政書士の本田佳子「NPO法人遺言相続サポートセンター副理事長」を迎えての講演会が玉島であると聞いたが、残念ながらその日は所用があり行けないので、図書館から借りて著書『その死に方は、迷惑です』を読んだ。
私には遺言は興味もないし、必要もないと考えている。本田さんの著書を読むと、「お金があるとかないに関わらず、遺言状は大切」と説いているのだが。ただ、私が、興味を持ったのは、著書の中で強調されている「『遺言書+生前三点セット』で万全の体制を」の「+生前三点セット」の内容だ。
「遺言書+生前三点セット」とは、「死後のトラブルを防ぐ遺言書」に加えて、「高齢期のトラブルを防ぐ」のが「生前三点セット」だそうだ。その三点とは「財産管理等の委任契約書、委任後見契約書、尊厳死の宣言書」とのことで、この三点は「心身ともに余裕があるうちに備えることが大切」だそうだ。
私が興味を惹かれたのは、「尊厳死の宣言書」だ。私は「延命治療を望まない」し、「戒名も不要」と思っており、「葬儀は家族だけの密葬」とし、死後数日経ってからオープンにして欲しいと願っている。
今はまだ正直現実味はないが、そろそろ準備に入らないといけないのかなと思い始めている。その点では、本田さんも書いている「エンディングノート」を書き始めようかなとも考えている。ただ、本田さんによると「エンディングノート」は、「人生の終末にあたり、のこされる人に向けたメッセージを記すノート」だそうで、ただこの「ノート」は、「遺言書としての要件を満たさず、法的な効力はない」そうだ。