食欲の秋は諦めて文化・芸術の秋を堪能、竹久夢二の美人画に魅せられた
一昨日の20日の日曜日、「芸術の秋」を満喫した。ウソ、ウソ、ホントは岡山駅地下一番街に「キッチンランウェイ」としてオープンした飲食店ゾーン(フードコート部分は10月完成予定)に行きたかったの。
目指したのは、ベッド席が話題で、白と黒を基調にしたガラス張りの高級感のある店構えの「和カフェyusoshi cano-ma」。オープン二日目、そして日曜ということもあり大変な列。とてもではないが、待つ元気はなかった。
そこで、「食欲の秋」は諦めて、「文化・芸術の秋」を堪能することとした。ナントナント、3つの展覧会をかけもちした。いささか、タフな日程だった。気分は若いものの、肉体的にはさすがにしんどかった。
そんな中で最初に行ったのは、タカシマヤで開催中の「竹久夢二展 ベルエポックを生きた夢二とロートレック」展。「大正ロマンを代表する詩人画家・竹久夢二の生誕130年」を記念した展覧会。いつもながらに、竹久夢二の美人画に心癒やされた。そして、この展覧会を記念して特別に制作された、「立田姫」など3作品に描かれた着物と帯が展示されており、これにも魅せられた。いい時間を過ごさせてもらった。
若者文化を知りたくて、ミーハー心を発揮し「絵師100人展」に挑戦してみた
「竹久夢二展」を見た後には、岡山シティミュージアム(旧デジタルミュージアム)で開催中の「絵師100人展」にも行った。そのフライヤーには、「従来のアートとは異質ながらも庶民派の娯楽となった『浮世絵』を髣髴とさせ、現代に生きる人々の心をとらえ、世界でも評価される現代の『絵師』100人の描き下ろし作品」を紹介するとある。
私は「ミーハー心と若々しくみずみずしい感性を持ち続けたい」と思っている。そんな私であり、今の若者たちが惹かれるイラストはどんなものかと、物見遊山的に行ってみた。
さすがにヤングばかりで、私のような年寄りは一人もいなかった。でも、とてもステキな空間だった。しかし、やはり、無理がないではない。
「第35回SSP展」、とても美しい風景が見事に切り取られていて感動した
その後、同じシティミュージアムで開催中の「第35回SSP展『自然を楽しむ化学の目2014-2015』」にも魅せられた。この展覧会をこのミュージアムで開催し始めるのに、私は少しだけ関わったこともあり、毎年見に行っていっている。
私がご縁をいただいた難波由城雄さんや栗林慧さんの作品もあり、とても懐かしかった。それにしても、展示されている作品はどれも素晴らしかった。
この「SSP展」は東京・大阪・京都以外では、岡山市を含めてもわずか8都市のみでしか開催されない。こうした優れた展覧会を、地元で鑑賞できる岡山県民は幸せだと言えよう。それだけに、是非とも観に行って欲しいと考える。
それにしても、とても美しい風景が見事に切り取られている。動物や魚たちもステキだ。少しだけ、感性に水やりができた感じ。こうした時間を、これからも大切して生きていきたいと思う。