定年前に定年後を見据えて準備を介さされた方々は実を結んでいる
昨日は親しくさせていただいている人たちとの「語り場」が開催された。毎月一回、ニニキネを会場に開催している。
同じような年令の者達の集まりであり、病気の話になったら止まることを知らない。話が弾む、弾む。
にしても、参加された方々は、みなさん定年前に定年後を考えて、何かしらの行動を開始をされ、それが実を結ばれている。素晴らしいの一語。
私はと言えば、何も考えずに定年を迎え、今日まで来ている。いささか恥じいった。私には、先を見据えるという能力が欠如しているように思う。それ故、今を一生懸命生きたいと考えている。
部屋の隅から、膨大な絵馬が、若い頃土鈴と絵馬を収集したものだ
部屋の片付けをしていたら膨大な社寺の絵馬が出てきた。この絵馬を収集するきっかけとなったのは忘れもしない、東大寺の杉本健吉画伯の描いたものに出会い魅せられたから。その後、全国各地の絵馬を買い求めてきた。まだ30代の頃からかと思う。
私は自治体の労働組合運動に参加していたこともあり、全国各地の会議や集会などに参加する機会があった。それ故、全国47都道府県全てに足を踏み入れた。
そんな中で、土鈴と絵馬を必ず買い求めていた。ある時は、「ドレイ商人」とも呼ばれたことがあった。そんな土鈴だが、郡上八幡踊りに行く途中で立ち寄った「日本土鈴館」で、その多さに驚き以来土鈴を集めることを諦めた。
それまで集めた土鈴については、応接間に棚を作って飾っている。しかし、絵馬は段ボール箱に入れられたまま。一度玄関に板を立てて飾ることを考えたが、「なんだか暗い」とパートナーに断られてそのままとしていた。それは忘れていたが、暮れの大掃除で出てきた。その処分をどうするか、今悩んでいる。
認知症になって娘に迷惑をかけたくないと怖れ、本も読んでいる
年末年始も、「読書ルーム」通いは続いている。そんな中で、
岸香里著『おどる認知症』(いそっぷ社刊)や生井久美子著『ルポ 希望の人々 ここまできた認知症の当事者発信』(朝日新聞出版刊)等、認知症関わりの本を読んだ。
『おどる認知症』は漫画家である著者が、ナースデビュー当時の病院の老人病棟が描かれている。認知症のお年寄りのリアルな姿が描かれているが、その方々への愛情があるのでおかしくも切なくも読んだ
私は認知症になって、娘に迷惑をかけたくないと怖れているのだが、認知症の当事者の方々の発信を読み、少しだけ希望も出てきた。