地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

望郷の鐘

2014年02月04日 | 映画・テレビ

「残留孤児の父」といわれた山本慈紹の生涯を、山田火砂子監督が今年映画化

 現代プロダクション・山田火砂子監督とお目にかかったのは、今から10年前。石井十次を描いた、松平健主演の「石井のお父さんありがとう」撮影の時。当時、文化行政を担当していて、松平健さんのロケ現場でのマスコミの方々のインタヴューを仕切らせていただいたりもした。次の「筆子その愛」ではエキストラとして、主演の常盤貴子さんと共演させていただいたりもした。

 山田火砂子監督は、第三作の映画「大地の詩 留岡幸助の生涯」も含めて、いつも岡山の地でロケをしていただいた。その際にはいつもお話しする機会をいただいてきた。

 そんな山田火砂子監督が次回作として取り上げたのがは、「中国残留孤児の父」といわれた山本慈紹さんの生涯。和田登著『望郷の鐘』(しなのき書房刊)を原作として、映画「望郷の鐘 満州開拓団の真実」を製作されるという。

 既に、「生涯を残留孤児たちの肉親さがしにささげ、献身的な愛でささえた」山本慈紹さんのお寺(長岳寺、阿智村)のある地元長野では大きな話題となり、信濃毎日新聞などでは大きく取り上げて報道している。

 「残留孤児」、この言葉を聞くと、私の心がざわめく。私自身も北朝鮮からの引き揚げ者であり、まだ乳飲み子の私を捨てずに両親が連れて帰ってくれたから今日がある。一つ間違えはこの世にはいないか、残留孤児となっていた。その意味では、昼間は農家の倉庫などに隠れて、夜乳飲み子を連れて歩くという困難を乗り越えて連れて帰ってくれた両親に心から感謝している。

 そんな私であり、かつご縁をいただいている山田火砂子監督が製作される映画「望郷の鐘 満州開拓団の真実」のために、できることをしたいと思う。

 いつもの読書ルームで、和田登さんの原作本や脚本を読んで、ワクワクしている。この映画の製作と上映のために、私のできることをしなければという思いだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本命チョコ | トップ | 名残を惜しむ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画・テレビ」カテゴリの最新記事