びわ湖ホール前館長・上原恵美さんの「文化は編み物」論に感動
ところでまた、同じく今日の朝日新聞に、「びわ湖ホール前館長・上原恵美さんに聞く」という記事が掲載されている。上原前館長は、全国でも数少ないオペラ専用舞台を備えた「びわ湖ホール」の館長を6年間務めて、今年の3月末に退かれている。
さて、その記事の中で、「今年度から財政難で県の管理・運営費が削減されます。続けていけるのでしょうか」との問いに、上原さんは次のように答えている。少し長いが引用させていただく。
「難しいですね。私は『文化は編み物』っていうのですが、滋賀は長年、文化不毛の地と言われてきた中で、みんなが一針、一針と毛糸を編んで、ようやくちょっと形が見え始めたかなというときに、ぴっと糸を引っ張ったら、一瞬でほどけます。残るのは、元のまっすぐなきれいな毛糸ではなく、よれよれの毛糸です。日本、関西にとっても損失だと思います。財政が大変なのは日本中どこでも同じでしょうが、10年後、20年後にどういう世の中にするかというまなざしを持たなければ、財政が立て直っても残るのはよれよれの毛糸だけ。それでいいんでしょうか。」
まさに、良識ある方の声だ。「人はパンのみにて生くるにあらず」だ。人は、心豊かに、人間らしく生きる権利を有している。そのために、文化はとても大切であり、赤字か黒字か、さらには財政状況などで、軽々しく判断されるべきものではないと考える。。「人が人らしく生きる」ということを考えた一日だった。
ところでまた、同じく今日の朝日新聞に、「びわ湖ホール前館長・上原恵美さんに聞く」という記事が掲載されている。上原前館長は、全国でも数少ないオペラ専用舞台を備えた「びわ湖ホール」の館長を6年間務めて、今年の3月末に退かれている。
さて、その記事の中で、「今年度から財政難で県の管理・運営費が削減されます。続けていけるのでしょうか」との問いに、上原さんは次のように答えている。少し長いが引用させていただく。
「難しいですね。私は『文化は編み物』っていうのですが、滋賀は長年、文化不毛の地と言われてきた中で、みんなが一針、一針と毛糸を編んで、ようやくちょっと形が見え始めたかなというときに、ぴっと糸を引っ張ったら、一瞬でほどけます。残るのは、元のまっすぐなきれいな毛糸ではなく、よれよれの毛糸です。日本、関西にとっても損失だと思います。財政が大変なのは日本中どこでも同じでしょうが、10年後、20年後にどういう世の中にするかというまなざしを持たなければ、財政が立て直っても残るのはよれよれの毛糸だけ。それでいいんでしょうか。」
まさに、良識ある方の声だ。「人はパンのみにて生くるにあらず」だ。人は、心豊かに、人間らしく生きる権利を有している。そのために、文化はとても大切であり、赤字か黒字か、さらには財政状況などで、軽々しく判断されるべきものではないと考える。。「人が人らしく生きる」ということを考えた一日だった。
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