少し前に読んだ新書ですが、その後も時々パラパラと読み返しています。内容はヒトの皮膚と腸管内の常在細菌について、とても興味深くそして読みやすく書かれています。かなり読み応えのある内容だと思います。
皮膚常在菌についても、もちろんなるほどと思わせる事がたくさんありましたが、私にとっては、もうひとつの柱、腸管での細菌の役割については、今更ながら知ったことも多く、最初に読んだときには、その記述にに引き込まれるようでした。
腸管の細菌 ⇔ 便の状態・排便状況のことと考えていいと思います。もちろん他のことにも、たとえば免疫やアレルギーなど重要な関連はあるのですが、一番大切なのはこのことじゃないでしょうか。
なかでも「明日のウンチを考える」という一節に書かれていたことは、何度読み返したことか。医学書・医学雑誌だけ読んでいても、この考えは出てきません。
この「医学的実用読み物」は一般の人はもちろん、その道の方にも読んで欲しいと思います。