21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

安倍改憲で必ず自民は割れる

2017-10-23 22:05:34 | 政治にモノ申す

 何故、自民党は圧勝したのか。

 政権を任せられる政党がほかになかったから、その一言に尽きる。

 民主党が政権交代を成し遂げたとき、有権者は、民主党に政権を任せてもいい、あるいは任せてみたい、そんな期待感を持っていた。

 しかし、それは幻想だった。実際は、自民党と大差なかったのだが、国民の目には明らかにそう映った。

 その後遺症が今回の総選挙だった。希望にしても、立憲民主にしても、政権の一翼を担える政党ではないのは誰の目にも明らかだった。

 結局、日本に政権のキャッチボールが可能な二大政党政治は根付かないということだ。

 今にして思えば55年体制こそが、日本という国に最もふさわしい、政治の形だった気がする。自民党一党支配といいえしまえばそれまでだが、派閥の間で政権のキャッチボールを行うことでバランスを取ってきた。国民は選挙でハト派かタカ派かを政権選択する、政権の暴走に歯止めをかける監視役の野党に一票を投じる、そんな政治を半世紀以上も支持してきたのだ。

 今後、自民党を倒せる政権担当能力を備えた政党は誕生するのか。まったく可能性がないわけではない。それは自民党そのものが空中分解すればいいのだ。今の自民党はかってのように派閥が機能せず、その結果が今日の安倍のやりたい放題政権だ。このいびつな政治状態に我慢ならない自民党の議員が、自民党に見切りをつけるかどうかで情勢は一変する。

 その時期がいつなのか。案外早く来そうな気がする。たぶん安倍が本気で憲法改正に手をかける時こそが、その時だろう。自主憲法制定などと騒ぐのは、戦争を知らない世代だ。永田町から戦争体験者が去って、一気に改憲機運が高まった。つまり、与野党に関係なく、戦中戦後派の政治家は、改憲に否定的だった。戦中戦後世代が政治の舞台から去ったとはいえ、まだまだ有権者の多くを占めており、世論調査の結果が改憲に否定的なのはそのためなのだ。

 安倍の改憲に諸手を挙げて賛成する議員が、自民党に何人いるか。安倍圧勝により、改憲が可能な事態になった今、これまで改憲に消極的だった連中は今度こそ真剣に身の振り方を考えなければならなくなった。その時こそ、今一度、政権選択が迫られるときになるはずだ。そうでも考えないと、とてもじゃないが政治に希望など持てない。

コメント
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