どんな展開でも、勝ちに行ける馬こそが、超難解なレースに答えを導く。
それが今年のJCのイメージだ。
逃げ屋不在で、前中後の三部戦としか読めない。ハイペースになることはないだけに、先行勢は粘りに賭け、中団を進む馬は最後に届く位置を意識する。そして終いに賭ける追い込み勢は、どこでスパートするかをひたすら意識する。
そんな展開で、最も力を発揮しそうな馬はどう考えてもチェルヴィニアだろう。スタートがうまく、ペース次第で自在に位置取りをとれるセンスがあるし、それを導く技術をルメールは持っている。トップから4キロ減という斤量も味方する。
力がある馬たちが揃う中で、コンスタントに勝つ馬は限られている。人気のドウデュースにしても2歳時こそ力の違いで連勝したが、古馬になってからは好調が続かない。他の有力馬も同様で、連勝できずにいる。
近走で連勝しているのは、オークス、秋華賞を勝っているチェルヴィニア、宝塚こそ負けたがそれまで3連勝したシュトルーヴェ、そしてフランスの招待馬ゴリアットの3頭しかいない。
どう考えても実力に有利な条件が加わったチェルヴィニアが、最も勝つ可能性が高いというわけだ。
相手選びは難しいが、外国馬3頭、それに府中で強烈な末脚を発揮するシュトルーヴェ、クリスチャンの乗り方次第で浮上するジャスティンパレス、先行すれば強さを発揮するドゥレッツァ、あとはジョッキーの出方がっ気になるスターズオンアイスとブローザホーンから選ぶつもり。ドウデュースについては基本的に嫌いな馬なので、当日、よほど気配が良くない限りで買いたくない。