ラジオNIKKEI賞がハンデ戦だったことが、今になって気づくとは、夏は馬券の主戦場を北海道に置いているため、今までまじめに検討してこなかったということだ。思えば最近、同レースの馬券を買った記憶は2016年のセダブリランテスだったと思う。その前年のゼーヴィントも記憶にある。なぜかというと、両馬とも母父がBTで、菊花賞はロベルト系と決めていたため、秋を見据えて血統に注目していたから覚えていた。
そんな血統に導かれて、今年は1頭の馬に注目している。昨日も書いたが、レーベンスティールにものすごく期待している。父リアルスティール、母父トウカイテイオー、父はGⅠで産駒が結果を残すドゥラメンテのライバルで去年あたりからいい馬を出すようになった。そして、なんといっても母父トウカイテイオーである。いわずとしれた無敗の三冠馬皇帝シンボリルドルフの血を受け継ぎ、父の後を追うように無敗で二冠を制したが、骨折判明、菊を断念したが、そこからの3度にわたる復活劇が多くのファンの胸を打った。馬券こそ人気になりすぎて、馬券買って勝ったのはJCのみだが、半世紀の馬券人生で最も愛する競走馬だ。残念ながら、皇帝、帝王と受け継がれた覇王血脈は今では伝説でしかない。しかし、その伝説の血が、令和になって俄然脚光を浴びている。
デビューは去年11月、府中の芝1800m、後の皐月賞馬ソールオリエンスと3着以下を大きく離して2頭の一騎打ち、ハナ差とどかなかったが、鮮烈なデビューだった。暮れの中山で難無く未勝利戦を完勝するも、年明けの始動は3月の中山まで待つことに。体質が弱かったらしい。不良馬場で勝ったセオに一歩及ばなかったが、4戦目となった5月の府中では力の違いを見せつけた。そして、満を持して臨むのが福島の名物重賞、ラジオNIKKEI賞だ。ここをステップに秋の重賞、クラシックに名乗りを上げた馬も多いだけに、レーベンスティールにとっては先を行くライバルたちに追いつくための通過点でしかない。
そんな思いでレースに注目したら、ハンデ戦だったことがわかり、斤量に注目したらトップハンデの56Kではないか。重賞経験馬と同列の扱いだ。同じ一勝クラス勝ち上がり組のマイネルモーメントが55Kである点を見ても、ハンディキャッパーが同馬の力を認めているということだ。
前売りは圧倒的1番人気、デビューからのレースを見れば仕方のないところか。
ここはケンして注目すべきだろう。
でも、やっぱ買うよなあきっと。相手に買うなら、馬場状態次第だが、道悪で同馬に先着したセオ、マイネルモーメント、菅原明のウヴァロヴァイト、重賞経験馬のグラニット、オメガリッチマン、福島合いそうなスズカハービンあたりだろうなあ。