21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

日中は裏でも地下でも早く手打ちしろ!

2012-09-17 11:33:46 | 政治にモノ申す
 8.12、私は何かよからぬことの前触れでなければいいがとこのブログに書いていた。ロンドンオリンピックに沸き起こった、中国に対する反感の源は領土問題に端を発するものではないかと、私は感じており、火種を抱える現状を憂えていたのだ。

 連日の中国国内の反日デモのニュースに、ふと少し前に感じた予感を思い出した。よからぬ状況は確実に膨らんでいる。しかし、一方で裏があるとやぶにらみし、何だ結局はそんなことかよというオチになる予感もある。

 エスカレートするデモ隊は「日本と戦争だ」と叫ぶものもいる。多いのか少ないのかは分からないが、物騒な声は確かにある。その声は、やがて日本でも起こるはずだ。たぶん、このまま反日デモがエスカレートすれば、日本で反中行動が起こるだろう。領事館前での抗議デモが各地で起き、不売運動が起こる。そうなると、経済ダメージはハンパでない。当然、日中両国にとっていいことなどひとつもない。

 両国政府が指をくわえて市民行動をいつまでも眺めていることはないだろう。何より中国は体制転換期である。次期指導者が恐れるのは国力低下だ。何だかんだ言っても、これ以上の日中関係の悪化は経済に大きなダメージを与える。果たして、日本に対する恣意的行動をどのあたりで終息させるのか思案中なのか、それとも既にタイミングを逸してしまったのか気になるところである。

 そして日本も転換期にある。仮に秋に解散総選挙となり、自民党が復権した後の体制が気になる。有力視されている石破、安倍、石原は三氏とも中国に対して何らかのアクションを起こす。野田政権の弱腰外交との違いを見せつけようと、強硬な態度に出るだろう。問題はその時、国際社会ではなく国内に対するメッセージを優先した行動を取ることだ。

 発端は尖閣の領有権だが、今の中国国内で起きている反日感情が、果たして尖閣だけのことだけではないような気がする。むしろ、きっかけは反日だが、本音は中国政府への不満だという疑念はぬぐい切れない。そんな微妙な行動を真正面から捉え、日本政府が安易に中国に圧力をかけようとすると、当然、国内の反中感情は膨らみ、反中運動が勃発する。それが怖い。

 今、政府がしなければならないのは、日本人の保護は当然として、中国国内の情勢分析だ。反日デモの発生と背景、人民の本音、政府関与の有無、政府の方針と狙い、そして中国政府内の尖閣問題の位置づけなど、徹底的に情報を収集し分析することが必要だ。つまり、今こそ求められるのは冷静な対応だ。

 香港のチンピラ活動家が尖閣に上陸した時と今は状況が一変している。上陸騒ぎの時こそ、日本政府は強い態度に出るべきだった。中国政府に気遣うのではなく、もしこの一線を越えたら処分せざるをえないよと見せるべきだったのだ。それは、相手が政府筋ではなく民間人だったからこそ、ケジメをつけて中国政府に安易な行動を許すなと警鐘を鳴らすべきだったのだ。しかし、それができなかった。その結果、中国は政府のみならず、人民が日本をなめた。私にはそう思えてならないのだ。

 もし、中国首脳部がすでに人民を統治する術を失ってしまったとしたら、この騒ぎは止まらない。止まらないどころか、飛び火し、内乱もある。軍隊も出動する。何が起こるか分からない。そんなアホな状況とは信じたくはない。だからホントのところを知りたいのだ。しかし、日本の政治家からは、そんな不安を解消してくれる意見は出てこない。物騒な時代になったもんだ。

 とにかく、裏でも、地下でもいいから、日本と中国の間ですでに落とし所がまとまっていることを願いたい。

 

 

 
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