21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

総裁選は大砲不在小粒ナイン

2024-09-15 07:34:41 | 政治にモノ申す
 うわっ、うそでしょ、こいつらしかいないんかい。自民党総裁選の感想だ。日曜報道に揃った9人、人材難を絵に描くとこうなるのか。
 掲げる政策も貧弱、万人が飛びつく政策課題がないなら、せめて自分がぶち上げろよ。角大福時代の日中日米関係、竹下時代の消費税、小泉時代の郵政改革のような喫緊の課題がなければ、結局は経済対策、雇用対策、防衛外交がテーマになるが、それでも良し悪しはともかく憲法改正を惜しげもなく掲げた安倍の方がまだリーダーとしての主張があった。
 残念ながら9人の口からリーダーらしいインパクトのある主張も発言もまったく出てこない。
 これなら、人気投票で終わるかもしれない。
 たまたま、2,3日前、アマゾンプレミアムで映画「総理の夫」を見たあとだけに、現実の政治に虚しさを覚えるばかりだ。
 今、日本は国内外に二つの大きな課題を抱えている。一つは防衛外交、二つ目は戦後の経済成長期から成熟期に移行してから起きた格差、貧困という歪をどうするかだ。
 政治家の戦争経者が鬼籍に入った今、戦争を知らない政治家たちが日本の防衛をリードするわけだが、戦争に対する意識は明らかに変化している。戦中派は党派に関係なく、戦争そのものに抵抗していた。露骨に自国防衛を展開したのは中曽根くらいだろう。そして今、日本は憲法を改正し正式な軍隊を持つという流れが加速している。明らかに戦争アレルギーを持たない世代が、国を守るためには専守防衛、軍備増強、戦争も辞さずという感覚を持っているのだ。かろうじて、敗戦後、脈々と培われた今の平和がかろうじてそれを諫めている。しかし、何かの拍子にいつか来た道につながる導火線に火が付けば一気に加速する。
 ウクライナ戦争、中国の南シナ海支配、北朝鮮の暴発、火種はあちこちにあるわけで、いつ日本が軍事国家に舵を切ってもおかしくない状況にある。
 しかし、なぜか9人の口から憲法改正の声が聞こえてこない。しかし、かえってそれが不気味である。岸田首相が安倍の遺志を継ぐと公然と発言していたのに、なぜか鳴りを潜めているのはおかしい。たぶん、次のリーダーが決まれば、またぞろ出てくるはずだ。
 経済対策にいたっては、相変わらず付け焼刃のその場しのぎで、現実的な対策は示されない。物価高騰はますます貧困層を拡大し、未来を見据えた政策を打ち出さなければ教育、雇用、医療年金福祉は今以上に深刻になるだろう。
 おおー!と言わせる政策を打ち出せないなら、誰がリーダーになったって一緒という諦め感覚はますばかりだ。
 誰かいないの、本気でこれからの国のカタチを描ける政治家は。
 

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