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tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

世界騒然の中ですが好天花を愛でる

2025年04月14日 16時41分11秒 | 環境

トランプ関税構想は、掛け声だけで、ほぼ実行不能になったようです。トランプさんの「アメリカは被害者だ」という意識から生まれて来た構想ですが、自由世界の世論は容易に納得してくれないでしょう。

という事で、トランプさんのお手並拝見と、座ったままで「高みの見物」を気取っています。

これから90日、何がどうなるか解りませんが、年寄りは、日々花を眺め、5月からはキュウリやトマトを育てながら今後の展開を見ていくつもりです。

ところで今日は思いがけずいいお天気になったので、狭い庭に降りて下手な写真を撮りました。白い花がいろいろ咲いています。

先ずは白雪芥子です、次々と蕾が出て来て緑の中に白い点々。

西の塀際では白山吹が花をつけ始めました。

ハナニラは薄い青色のものもありますが、圧倒的に元気なのは白です。

これも西の塀際の久留米つつじで、枝によって白い花、赤い花、ピンクの花、それらの混ざりなど色々見せてくれます。

チューリップの花壇の隅には、宿根草のツリガネスイセンが今年も並んで咲いています。

今年は思いがけず何本も出て来て驚いているのがマムシグサの一種のウラシマソウです、これから咲くアケボノツツジとオオムラサキの下に何本も出て来て、一寸気味の悪い黒紫色の斑の花を開き長いヒゲを伸ばしています。

最後は、の姫リュウキンカです。花はリュウキンカと同じですが、葉も花もリュウキンカの半分に足りない小柄です。リュウキンカが終わるころ咲き始めて今が盛り、共にキンポウゲ科で、リュウキンカは食用になりますが、こちらは、毒草だそうです。北海道のブロガーDsnchar1さんに教わって、時にリュウキンカはお浸しにして食べますが、間違わないように要注意です。(花の隣は食用の三つ葉)


独裁者の誤謬と国民の損失

2025年04月12日 14時22分20秒 | 経済

バイデン前政権の国務長官を務め、アメリカが世界から信頼されるようにと東奔西走したアントニー・ブリンケン氏がCNBCのインタビューに答えて「米国が世界と対立しているように見える。『米国第一主義』から『米国単独主義』へ向かっている」と懸念を示したとのことです。

アメリカの良識を代表するような言葉を聞いて、未だアメリカは大丈夫という安心感とともに、「トランプのアメリか」に強い危機感を持ったところです。

この所の「トランプのアメリカ」を見ていると、やっぱりトランプさんは独裁者を目指しているという感じをますます強くするところです。

差し当たっては、トランプさんは「戦争の嫌いな独裁者」という事で通るかもしれませんが、何でも力で押し通そうとするのが独裁者の本性ですから、経済的な力で足りなくなると必ず軍事力の活用となるのが世の習いです。

その話は別として、このブログでも既に「アメリカ・パッシング」の可能性に触れましたが、その動きはこの所種々見えてきています。

一番大きな動きは中国の、「関税戦争から降りる」という意思表示でしょう。これ以上関税の掛け合いをしても経済交流が止まるだけの話ですから、中国はもうアメリカを相手にしないという事です。

はっきり言えば、世界にアメリカが無くても中国はやっていきますという事でしょう。その裏には、それでアメリカ困るのであればどうぞお困り下さいという皮肉が見えています。(EVテスラは? イーロン・マスクさんは?)

アジア諸国でも、アメリカを諦めて、中國やインド、人口が多く、今後経済発展が期待できる国に主要な視点を転換していく動きが活発化するようです。

その結果、何が見えて来るかと言いますと、トランプさんは、世界中がアメリカにモノを売って儲けて、アメリカは損ばかりしていると言っていますが、本当は、アメリカ企業も、海外進出で随分得をしていたという現実でしょう。

トランプさんは、やっぱり独裁者ですから、広い知見を集めベストの進路を選ぶのではなく、「アメリカは損ばかり」という自分の誤った被害者意識をアメリカ中に振りまき、人間の持つ被害者意識を利用して選挙に勝ったという事で、これは独裁者(ヒットラー、プーチン、かつての日本の軍部・・)に共通な現象(政策)です。

アメリカの過半数の人たちが、アメリカに被害を齎すのはトランプさんだったと解らないと、このまま、アメリカは世界からパスされてしまう事になりかねません。  

前回のトランプ政権の時、アメリかは自分から言い出したTTPを離脱しました。その時、このブログではRCEPの重要性を書いています。

経済活動というのは、長い目で見れば、より良い経済社会を作るように作用しているようです。それを大事な事と考えねばならないようです

アダム・スミスの「神の見えざる手」(プライス・メカニズム)、同じアダム・スミスの「道徳感情論」、日本では、渋沢栄一の「論語と算盤」の思想が正しい事を示しているのでしょう。  

独裁者は強い偏見の中で誤りを犯します。権力という魔力がそれを支えます。

今の自由世界の経済関係の混乱が、アメリカ・パッシングに進んでいくのか、それともアメリカが覇権国家。基軸通貨国を維持するのかは、アメリカが民主的なリーダーを持つかどうかによるのではないでしょうか。

そうなるかどうか、それを決められるのは、アメリカ国民だけなのです。 


円高への対応が重要な時代に

2025年04月11日 17時19分38秒 | 経済

トランプさんの相互関税の発動が90日延期されました。延期された理由は、発動された途端に株価や債券価格が暴落したことでしょう。 

ここまで酷い事になるとはトランプさんも予想しなかったのでしょうか。半日ちょっとで、90日の延期を決めるというのは、当然「読みが浅かった」という事でしょうが、まずいことになった時はすぐに決断して対策をとる人だという事が解ったという事でしょう。

しかし延ばすだけで辞めるわけではありません。自説は最後まで押し通そうとするのでしょう。

そして多分今度は、為替レートとの組み合わせを考えるでしょう。すでに、相互関税の検討中も為替レートの活用にも触れていました。 

基本的には関税10%引き上げも、ドルの10%切り下げも、効果は似たようなものですが、アメリカは為替操作は怪しからんと言っていますし、ドルを切り下げるのはアメリカの沽券に関わるという事でしょう。

しかし、為替レートが金利政策で動くことは変え意見敵も知っているはずですから、為替操作は、政策金利の変更という形でしょう。

具体的には、アメリカの消費者物価指数が安定してきていますからFRBが政策金利を下げると言えば、ドル安です。

日本との貿易赤字が増えたのは、アメリカがインフレで金利を上げたのも原因です。日本は金利を上げませんから、それで大幅に円安が進んで、それに、マネーゲームが絡んだからです。結果は下のグラフです。

勿論これは日本のせいではなくアメリカの金利引き上げのせいです。アメリカの財務長官のベッセントさんは、日本が円安の行き過ぎをとめるために為替介入をするのは結構だと為替介入にも容認姿勢です。

その上に、日本経済は強く、インフレ気味でもあるから、今後金利を引き上げることも考えられ、その場合は円高になるだろうと、日本の進む方向を示唆するような発言もしています。

大変率直で結構ですが、これは多分、日本にはこれから金利引き上げをきちんとやって円高に持っていくようにしてほしいという要請と受け取るのが妥当なのでしょう。

では、そうした要請に日本はどう対応するかです。日本としては、日本経済の合理的で健全な進路を見定めながら、その範囲内で、金利の正常化(引き上げ)、円高の実現を適時、適切な範囲で進め、アメリカに貸しを作るぐらいの対応をすべきでしょう。

どこまでの円高が容認の範囲かという事は、その時点での判断によるでしょうが、上のグラフから見れば110円でも日本は頑張れるようです。

円高は輸入部門を潤し、物価を下げる効果がありますから、それを国民に解るように説明し、適切な対応策を取り、活用することが大事でしょう。

勿論、生産性を上げて、円高の負担の吸収を産業界に要請することも必要でしょう。その努力の成果は統計上では実質経済成長率に現れます。

勿論その先には1ドル=100円も視野に入り、戦争をしない安全な 国である「日本」の通貨が基軸通貨に最適,などという議論の可能性も出て来そうです。そろそろ日本も少し頑張ってみましょう。


選挙目当てのバラマキより米価引き下げを

2025年04月10日 20時49分25秒 | 政治

7月の参議院選挙を控えて、石破自民党の政策は支離滅裂になって来たようです。

今日のニュースによれば、7月に全国民に一律5万円の給付金を支払うよう検討に入ったとのことです。

2020年に安倍首相が全国民一律10万円給付をしていますが、今回は5万円で、こんな有難い政府なら、現政権に投票しようというと国民が考えるだろうという思いからのバラマキなのでしょう。

トランプ関税で、世界中が揉めていますが、日本などでは冷静に見守るのが良いというのが世論だと思うのに、石破内閣は「これは国難だ」国民が吃驚するような言葉を当て嵌め、「生活が苦しくなるでしょうから、些少ですが5万円差し上げます。石破内閣は国民の生活を大事にします」というのでしょうか。こんな事を考えて発表した途端に、トランプさんは相互関税は90日間停止と言い出しました。

石破さんはどうされるか知りませんが、国難の来るのが7月に遅れて、その後もどうなるか解りませんが、7月に、90日の関税停止の期限が切れるから丁度いいという事になるのでしょうか。

そんなバラマキをしても、2020年の国民1人10万円の給付も、殆んど使われず貯金残高になっていることは統計上も明白で、今度も同じでしょう。

それだけではなくガソリンの値段が上がったから下がるように元売りに給付金をという事のようです。

海外ニュースでは、OPECプラスは原油の増産を決め、もうすでに原油価格は下落に転じています、もうすぐガソリンも安くなるでしょう。この時期に補助金ですかと誰もが考えます。

そんなバラマキをするのなら、国民が一番困っているコメの値段を何故下げないのですか。毎日食べるお米の値段が2倍でも気にしないのですか。

農水省は、コメの値段を下げたくないのでしょう、備蓄米の放出は、コメの値段を下げない程度に調整されているとしか思えません。

現状、コメは流通段階のどこかに溜まっているのです。収穫は平年並みですから、値上がりを待っていることは明らかです。

若し、2倍になった値段が下がる見通しになれば、値上がり期待のコメの在庫はドット出て来て忽ち米価は下がるでしょう。

そうならないようにコメの値段をコントロールできるのは政府しかありません。その政府の意図は,備蓄米の放出量の少なさを見れば明らかです。

コメの値段が元に戻れば、消費者物価指数の上昇率は1%近く下がるでしょう。

5㎏のコメを買うたびに2000円近く余計払わなくてよくなれば、補助金も給付金も不要で、補正予算も必要なく、すべての国民がはみんな大喜びをすることは解っているはずです。消費者物価指数上昇が緩やかになれば、日銀も金融正常化がやり易くなるでしょう。

こうした経済合理性の中での政策を選択せず、赤字財政の中で、さらに国民に借金してそれを国民にばら撒いて、見せかけの善政で、国民の支持を得ようとしても、それはあまりにも国民を愚弄するものでしょう。

日本国民はそれほど愚かではありません、支離滅裂の人気取り政策で、政権に執着するのではなく、本気で、日本のため、国民のための政治をしようと考え直しては如何でしょうか。


チューリップ満開、原種も負けじと

2025年04月09日 11時59分41秒 | 経済

今日は、トランプ関税発動の日です。トランプさんのお蔭で世界中大混乱ですが、トランプ流のディールは先ずは怖い顔、厳しい条件で驚かせ、後からは多少緩和して喜ばせて纏めようという事のようです。次第に落ち着くところに落ち着くと思ってお付き合いしましょう。本当の結果が出るまでには少し時間がかかるでしょう。

そんな気持ちで、少し余裕を持ちながら、のんびりと、奇麗に開いたチューリップの花々をご覧頂ければと思っています。

昨年12月、ガチャで80球2500円ほどで買って、狭い庭の例年の場所に3列に植えたチューリップが、2~3日前から開き始め、今日あたりが満開のようです。

リュウキンカから貝母、ハナニラ、チューリップそして、白雪ゲシ、ツリガネスイセン、モッコウバラ、アケボノツツジ、オオムラサキと連休明けまで、狭い庭は「花いっぱい運動」の実践をしてきた家内の積上げた成果で、まさに花盛りとなります。

チューリップの場所は狭い庭でも最も日当たりのよい所ですから、歌の文句通りの「昼はお日様お成り道」で、今日はこんな具合です。

80球をびっしり植えますので花が開くと重なり合ってきます。下にびっしりの葉はリュウキンカの葉で、花も咲いています。

写真写りは赤い花の方がいいようです。

これは、今、一般的なチューリップですが、東側の窓の下には「原種のチューリップ」が咲いています。原種でも、チューリップですから咲く時期は∨字なのでしょう。花弁には外側に赤い帯がありに來田内側は真っ白です。葉の形は全く違います。花(鼻)の下が長いのは同じです。