経済価値の基準
アメリカで金の価格が上昇しているようです。理由は、サブプライム問題で証券の価値についての信用が失われ、従来なら適切な証券に向かったおカネが金に向かったという解説です。
経済価値の基準は伝統的に金でした。たいていの国で、紙幣は昔は兌換券で金に結びついていました。今では紙幣はそれ自体の信用(発行する国への信頼)で流通していますが、インフレが起こると紙幣の価値は目減りします。では何に投資すれば経済的価値が維持できるかということで、かつてはヨーロッパなどでは金重視、日本では土地重視、アメリカでは証券重視だなどといわれました。
日本では土地バブルの崩壊で、経済価値の基準としての土地の地位は多少低下しましたが、まだ土地重視の傾向は消えていません。アメリカで証券が価値基準として通用したのは、証券を発行している企業や金融機関などへの信用が厚かったこと、それに格付け機関などが確りしていて、証券が信用できたからということでしょう。
今回のサブプライム問題で、アメリカでは、証券を発行する企業や金融機関、さらには格付け機関まで一挙に信用を失いました。これでアメリカの経済価値基準が金に戻るとは考えられませんが、傷のついた証券に対する信用を立て直すのはなかなか難しいことでしょう。
アメリカで金の価格が上昇しているようです。理由は、サブプライム問題で証券の価値についての信用が失われ、従来なら適切な証券に向かったおカネが金に向かったという解説です。
経済価値の基準は伝統的に金でした。たいていの国で、紙幣は昔は兌換券で金に結びついていました。今では紙幣はそれ自体の信用(発行する国への信頼)で流通していますが、インフレが起こると紙幣の価値は目減りします。では何に投資すれば経済的価値が維持できるかということで、かつてはヨーロッパなどでは金重視、日本では土地重視、アメリカでは証券重視だなどといわれました。
日本では土地バブルの崩壊で、経済価値の基準としての土地の地位は多少低下しましたが、まだ土地重視の傾向は消えていません。アメリカで証券が価値基準として通用したのは、証券を発行している企業や金融機関などへの信用が厚かったこと、それに格付け機関などが確りしていて、証券が信用できたからということでしょう。
今回のサブプライム問題で、アメリカでは、証券を発行する企業や金融機関、さらには格付け機関まで一挙に信用を失いました。これでアメリカの経済価値基準が金に戻るとは考えられませんが、傷のついた証券に対する信用を立て直すのはなかなか難しいことでしょう。