tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

何で安い日本の金利

2008年06月16日 22時27分39秒 | 経済
何で安い日本の金利
 だいぶ前に日銀は「ゼロ金利政策は止めた」といっていますが、未だに日本の金利は低いですね。国債でも定期預金でも、年率1パーセントあれば御の字という状態です。私もいろいろな専門家の方々に「何で日本の金利はこんなに安いのですか?」と聞くのですが、「よくわかりませんねー。」という答ばかりです。

 最近、医療保険や介護保険で高齢者の負担が重いという苦情が多いですが、貯金した退職金に3パーセントぐらいの利息がついたら、この不満もかなり解消するのではないでしょうか。

 何故金利が低いのか、いろいろ説がありますが、本当のところがよくわかりません。
・デフレだから金利が低い。
・金利を上げると国の財政が国債利子の負担で破綻するから。
・円のキャリートレードがやりやすいように。
・日本が金利を上げるとアメリカがドル安になるといって怒るから。
・円高になると日本が困るから。
・ ・・・・・・・
  
 その他いろいろいわれますが、何か人為的なものを感じる人も多いようです。
 金利にしても、為替レートにしても、本来マーケットによって決まるものなのでしょうが、今日では、マーケットそのものが実需よりも、巨大な「投機資金」によって占領されていますから、取引主体が、実体経済行為よりも、政府の思惑や声明などに反応することになっているようです。
 いずれにしても、この世界一安い金利について、日本銀行とか、財務省とか、金融庁とか、あるいは政府の関係審議会で重きをなしている学者など誰でもいいですから、国民が「ああそういう訳ですか。それなら致し方ないですね」と納得するような、筋が通った、そして解りやすい説明がほしいものです。