高付加価値化の手段: その3、高加工度化
途上国や産油国が自国の付加価値を増やす方法のひとつに「高化高度化」があります。産油国が原油を輸出するだけでなく、原油を精製して、ナフサやガソリンにして輸出すれば、それだけ産油国に残る付加価値は増えます。
アジアの国が日本に焼鳥の原材料を輸出するとき、最初は鶏肉を輸出していましたが、最終的には、肉と野菜を竹串に交互に刺して、日本では、ウチワでパタパタ炭火で焼くだけで良いようにして冷凍で輸出すれば、アジアの国の付加価値は大幅に増えます。
同様に、下請け企業が、粗引きで納入していた部品を仕上げまでやって納入、つまり部品を半製品で納入する段階から完成部品で納入するようになれば、下請け企業の付加価値は増えます。 これらは、加工工程の延長(enlarge)による高付加価値化です。
高化高度化にはもうひとつ、加工内容の充実(enrich)による方式があります。製品の精度をミクロンからサブミクロンに上げる、1日1秒の誤差を10分の1秒にする、サイズを半分にする、強度を二倍にする、電力消費を半分にする、耐久性を10倍にする、などなど・・・・・。
前者は技術導入が主体のことが多く、後者は技術開発が主体になるのが普通でしょう。今の日本の技術水準から考えれば、後者、つまり加工内容や製品そのものの内容の充実(enrichment)が狙うべき高加工度化の主体になるのでしょうが、これはまさに加工工程における技術開発に他なりません。
高付加価値化にはあらゆる場面で、多様な創造性が必要になります。創造性は人間からしか生まれません。失敗からヒントを得てノーベル賞といった例も沢山あります。ニュートンがりんごの落ちるのを見て万有引力に気付いた(作り話?)ように、いつも気にかけていると、あるとき、あるきっかけで何かがひらめくようです。
途上国や産油国が自国の付加価値を増やす方法のひとつに「高化高度化」があります。産油国が原油を輸出するだけでなく、原油を精製して、ナフサやガソリンにして輸出すれば、それだけ産油国に残る付加価値は増えます。
アジアの国が日本に焼鳥の原材料を輸出するとき、最初は鶏肉を輸出していましたが、最終的には、肉と野菜を竹串に交互に刺して、日本では、ウチワでパタパタ炭火で焼くだけで良いようにして冷凍で輸出すれば、アジアの国の付加価値は大幅に増えます。
同様に、下請け企業が、粗引きで納入していた部品を仕上げまでやって納入、つまり部品を半製品で納入する段階から完成部品で納入するようになれば、下請け企業の付加価値は増えます。 これらは、加工工程の延長(enlarge)による高付加価値化です。
高化高度化にはもうひとつ、加工内容の充実(enrich)による方式があります。製品の精度をミクロンからサブミクロンに上げる、1日1秒の誤差を10分の1秒にする、サイズを半分にする、強度を二倍にする、電力消費を半分にする、耐久性を10倍にする、などなど・・・・・。
前者は技術導入が主体のことが多く、後者は技術開発が主体になるのが普通でしょう。今の日本の技術水準から考えれば、後者、つまり加工内容や製品そのものの内容の充実(enrichment)が狙うべき高加工度化の主体になるのでしょうが、これはまさに加工工程における技術開発に他なりません。
高付加価値化にはあらゆる場面で、多様な創造性が必要になります。創造性は人間からしか生まれません。失敗からヒントを得てノーベル賞といった例も沢山あります。ニュートンがりんごの落ちるのを見て万有引力に気付いた(作り話?)ように、いつも気にかけていると、あるとき、あるきっかけで何かがひらめくようです。