100年に一度の不況?
今回の不況のための形容詞に「100年に一度の」という言葉がよく使われます。1929年に始まった世界大不況をイメージしてということでしょうが、あまり深刻がらない方がいいように思います。 麻生総理は「全治3年」という言葉も使いますが、誰か学者から聞いたのでしょうか、100年に一度の大不況でも、全治3年なら、そう心配することはないように思います。
確かにアメリカにとっては100年に一度かもしれません。しかし日本にとっては、プラザ合意以降の円高とバブル崩壊による失われた10年、15年といわれる長期不況がありました。それに比べれば克服は容易でしょう。
考えてみれば、 プラザ合意の時は、円レートが2年間で2倍に値上がりしました。$1=¥240から$1=¥120です。今で言えば$1=¥100から$1=¥50になるという大きなショックです。それを15年かけて克服してきた日本です。
現状では、日本の国際競争力は、プラザ合意後のような低下の状況は全くありません。しかも、技術技能力の優位性による、非価格競争力の強い分野は確実に増えていると思います。しかも、環境、省エネ、バイオなど、世界が必要とする分野はますます大きく広がっています。
さらに、頑張っている 日本の企業の財務体質は、アメリカ企業のように毀損されてはいません。
政治の指導力も必要でしょう。経済界・企業経営者の適切な目標設定も必要でしょう。労使協力も必要でしょう。「稼ぐに追いつく貧乏なし」というような個人々々の気概も必要でしょう。
「100年に一度」などという興味本位の表現に惑わされず、世界が必要としていることを着実にやっていけば、日本経済の回復は、意外に早くやってくるのではないでしょうか。
今回の不況のための形容詞に「100年に一度の」という言葉がよく使われます。1929年に始まった世界大不況をイメージしてということでしょうが、あまり深刻がらない方がいいように思います。 麻生総理は「全治3年」という言葉も使いますが、誰か学者から聞いたのでしょうか、100年に一度の大不況でも、全治3年なら、そう心配することはないように思います。
確かにアメリカにとっては100年に一度かもしれません。しかし日本にとっては、プラザ合意以降の円高とバブル崩壊による失われた10年、15年といわれる長期不況がありました。それに比べれば克服は容易でしょう。
考えてみれば、 プラザ合意の時は、円レートが2年間で2倍に値上がりしました。$1=¥240から$1=¥120です。今で言えば$1=¥100から$1=¥50になるという大きなショックです。それを15年かけて克服してきた日本です。
現状では、日本の国際競争力は、プラザ合意後のような低下の状況は全くありません。しかも、技術技能力の優位性による、非価格競争力の強い分野は確実に増えていると思います。しかも、環境、省エネ、バイオなど、世界が必要とする分野はますます大きく広がっています。
さらに、頑張っている 日本の企業の財務体質は、アメリカ企業のように毀損されてはいません。
政治の指導力も必要でしょう。経済界・企業経営者の適切な目標設定も必要でしょう。労使協力も必要でしょう。「稼ぐに追いつく貧乏なし」というような個人々々の気概も必要でしょう。
「100年に一度」などという興味本位の表現に惑わされず、世界が必要としていることを着実にやっていけば、日本経済の回復は、意外に早くやってくるのではないでしょうか。