tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日本経済の底力を確認しよう

2011年04月01日 11時04分45秒 | 経済
日本経済の底力を確認しよう
 製造業、漁業、交通、運輸、流通、通信・・・・・、被災した各地から活動再開への動きが伝えられています。放射線で問題になっている農業についても、風評被害地区などでは、消費者サイドからの購入支援も聞かれます。我々高齢者は、多少放射線量があっても、もうそれほど「長く摂り続ける」事はないので、安心して食べてもいいのかもしれません(マジで)。

 政府の積極的な被災者への支援策の検討を始めています。普段ならバラマキと批判されるようなことも、この際大いに結構ではないでしょうか。
 確かに政府は大赤字です。当然増税の話が出てきます。これは、前回も書きましたGDPを使い残さずに、災害復興のために「使い切る」にはどういう「おカネの回し方」をしたらいいか、という問題の一環です。

 方法としては、大別して
・ 財政支援としての政府からの支出: 主として社会資本の復興
・ 金融支援としての銀行等の長期貸し出しの積極化: 主として民間部門の復興
があるでしょう。
 前者は増税か国債発行です。この際、災害復旧債、災害復旧増税の選択も当然ありえます。
 後者は金融機関の仕事ですが、既存の金融機関でダメなら、時限で長期融資の特別な機関設立が必要かも知れません。時限の利子補給も有効でしょう。
 
 そのための財源が、万年経常黒字国日本の「経常黒字」です。今年度のような非常事態では経常赤字も辞せずでしょう。災害復旧には日銀引き受けもアリでしょう。兵力の一挙大量投入が大事です。

 経済力が回復すれば、返済、正常化は可能です。これは日本人が真面目に努力し、頑張る国民だからこそ可能になることです。

 多分、多くの国ではそんなことをしたら、通貨価値が暴落して(空売りの絶好の対象となり)大変でしょうが、日本は円安になってくれたら、大喜びできる国 なのです。しかも、世界に類のない労使の信頼関係のおかげで、円安になっても自家製インフレの回避 は十分可能です。

 非常時こそ日本経済の底力が生きるのです。経常黒字を米国債など海外に投資するのではなく、日本人の頑張りを信じて国内に投資しましょう。必ず大きなリターンとなって返ってきます。それは日本人が頑張るからです。

 序でに言えば、これで日本の万年経常黒字が解消すれば、 G20でも日本は胸を張れるでしょう。