バランスシート(貸借対照表)の原理
バランスシートを見ると、左側に「借方」(資産の部)というのがあって、右側に「貸方」(負債および資本の部)があります。
何故こういうように分かれているのか、資産と資本はどう違うのか、何故借方と貸方は同額なのか、いろいろ疑問が湧きます。
実はこれらはすべて約束事で、原理はきわめて単純です。現実に目に見えるものが資産で、その裏打ちをしているお金が資本(自己資本+他人資本)です。資産は目に見えますが、資本は目に見えません。
企業はお金を使って(運用して)仕事をしています。そのお金をどんな形にして使っているかが「資産の部」(借方)に示されています。現金や預金で持っていたり、売掛金になっていたり、材料や仕掛品や製品在庫になっていたり、工場や機械になっていたり、関係会社の株だったりします。
ではそのお金をどこから調達してきたのか。それを示すのが「負債および資本の部」(貸方)です。自前で出している金が「資本の部」(自己資本=資本金+これまで蓄積してきた積立金)で、買掛金や銀行からの借金、社債などの外から調達した分が他人の金、つまり「負債」(他人資本)です。自己資本と他人資本を合わせて総資本(あるいは単に資本)という場合もあります。
運用しているお金は、どこからか調達してきているわけですから、借方と貸方は必ず同額になります。
バランスシートを発明したのは、イタリアの学者・修道僧で、レオナルド・ダ・ヴィンチとも親交があったといわれる、ルカ・パチョリという人で、この貸借のバランスは神の摂理と考え、スンマ(算術・幾何・比及び比例全書)という大著(1494年)を書き上げています。
東洋では陰陽のバランスといった考え方がありますが、こうした バランスの感覚で物事を見るという考え方は、いろいろな面でわれわれに多くの示唆を与えてくれるようです。
バランスシートを見ると、左側に「借方」(資産の部)というのがあって、右側に「貸方」(負債および資本の部)があります。
何故こういうように分かれているのか、資産と資本はどう違うのか、何故借方と貸方は同額なのか、いろいろ疑問が湧きます。
実はこれらはすべて約束事で、原理はきわめて単純です。現実に目に見えるものが資産で、その裏打ちをしているお金が資本(自己資本+他人資本)です。資産は目に見えますが、資本は目に見えません。
企業はお金を使って(運用して)仕事をしています。そのお金をどんな形にして使っているかが「資産の部」(借方)に示されています。現金や預金で持っていたり、売掛金になっていたり、材料や仕掛品や製品在庫になっていたり、工場や機械になっていたり、関係会社の株だったりします。
ではそのお金をどこから調達してきたのか。それを示すのが「負債および資本の部」(貸方)です。自前で出している金が「資本の部」(自己資本=資本金+これまで蓄積してきた積立金)で、買掛金や銀行からの借金、社債などの外から調達した分が他人の金、つまり「負債」(他人資本)です。自己資本と他人資本を合わせて総資本(あるいは単に資本)という場合もあります。
運用しているお金は、どこからか調達してきているわけですから、借方と貸方は必ず同額になります。
バランスシートを発明したのは、イタリアの学者・修道僧で、レオナルド・ダ・ヴィンチとも親交があったといわれる、ルカ・パチョリという人で、この貸借のバランスは神の摂理と考え、スンマ(算術・幾何・比及び比例全書)という大著(1494年)を書き上げています。
東洋では陰陽のバランスといった考え方がありますが、こうした バランスの感覚で物事を見るという考え方は、いろいろな面でわれわれに多くの示唆を与えてくれるようです。