東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

春イン決勝

2017年05月20日 20時53分23秒 | レース反省

4年の江村です。春インカレ決勝について、リザルトは2年塚本のブログに記載されているので、このブログでは個人的に感じたこと、思ったことを思いついた順に並べていきます。

 
今回のインカレを通じて感じたのは、いろんな「雑さ」が「危うさ」や「脆さ」に繋がってしまうということ、具体的にはマークタッチやインシデントでの1,2回転、細かな動作ミス、とっさの状況判断→行動ができずに2人が思ったような船の動きができなくなる等々。
 
インカレ決勝5レースで470,スナイプ合わせて2回転が7回で14回転。僕らの船だけでも2回転×2で4回転。この回転の間に何点分上乗せされているのか、もちろん回転後の戦い方も当初予定していたものと変わってくるから結果としてトータルで何点増えてしまうのか、と考えるとどれだけ回転がロスなのかを思い知らされます。文字をつけたならなおさら、回転で上乗せされた点数の何倍もの点数を背負うことになってしまう… 文字がついてしまう原因として他の船とのインシデントやスタートでのリコールだけではなく、事前の船の準備の不備やレース当日の船やレスキュー艇の動き方のミスなど至る所に「文字がついてしまう危険性」が存在する、その危険性が①どこにあって②どうすれば対処できて③実際にどう動けばいいのかを共有する、頭の中に入れておく、とっさの事態でも引き出せるようにしておく必要があるのだと感じています。こういったことができる大学が「強豪校」って呼ばれるのでしょうね。
 
今回のインカレのリザルト表を見て、「470は〜、スナイプは〜、全体として〜」と語ることもできるとは思いますが、レースで実際にスタートし、走り、フィニッシュした僕ら(少なくとも僕)から見ると、今回の結果はとても「脆い」ものに見えてしまいます。すべてが同じコンディションでもう一度レースしたときに同じような結果が出るかと言われると…もっと良くなるかもしれないし、もっとひどいものになるかもしれない、と思います。リザルトを見ていると、「子どもが背伸びして上にあるものを取ろうとしている」イメージが頭の中に生まれてきます。地に足をつけて、地道に、1レース1レースをこなして初めて「実力を100%発揮できた」と言えるのではないだろうか、それができて初めていわゆる「強豪校」になれるのではないか、と思います。
 
あと半年ですね、頑張ります。マジで。
 
4年 江村大樹