お疲れ様でした。引退しました中田です。470クルーでした。
全日本インカレが終わりました。
全日本が終わってすぐに投稿できなかったのは、いろいろと迷っていたからでした。最後に何を書くべきだろう?時が経つほどに、ヨットがなくなって一度ゼロになった自分と、一週間前までの鮮烈な記憶が混線しています。
正直に言って今全日本を思い返して1番強い気持ちは、悔しいという気持ちです。2レース目、その日の最初のスタートからブラックで、不用意に前に出てしまいブラックゼネリコに読まれ、第2レース参加できず。第3レースはビビって死にスタをして、フレッシュを取ろうとタックしている中でケースを起こし2回転、完全なドベからのレースになりました。胸を張って締めくくれる結果ではなくなってしまいました。
秋のインカレを意識するようになってから、自分のできないところが目について仕方がありませんでした。なんでこんなこともできないんだという考えがクセになって、悪い方に焦りが働いてしまっていました。それでも全日本に出ることが叶った最後の最後になって、サポートしてくれる後輩のためにも、一緒に乗ってくれている塚本のためにも、ずっと助けられてきたチームメンバーのためにも、今の状況を楽しまなくてはと思うようになりました。
そうして臨んだ遠征は、レースは、やっぱり楽しいもので、最後フィニッシュしたあとも、もうひとレース、次のレースを必ず最高のものにするぞという意気込みをもったまま終えることになりました。
成功と失敗の数多く起こるのがヨットレースです。これを苦しいと捉えると非常に苦しいものです。しかし楽しもうと思って臨めば、競技の本質がこんなに楽しいスポーツもない。分かっているはずのことを、最後になって思い出したという感じです。失敗しても、次に最高のレースをしようとすること。それで失敗しても、また次に最高のレースをしようとすること。それで失敗しても、またその次に。それでダメでもまだまだまだまだ!
忘れていたことが悔しい。そのせいで多くのものを取り逃がし、失った気がしてしまいます。しかしながら、この悔しさがあるからこそ、引退したあとも前に進み始めることができるのだと思います。進み続けるしか、悔しさに替わるものを手に入れる方法はないですし。部に残る者もまたそうだろうと思います。
こんな自分と一緒に1年間やってくれたチームの皆さん、力足りずごめんなさい。それでも、ほんとうにありがとうございました。レギュラーメンバーもサポートメンバーも、今は休部している人たちも、最高です。呼びたくなったら呼んでください。微力でも力になります。
ヨット部に導き、支えてくださった方々、誰も彼もありがとうございました。最高に濃い時間を過ごすことができました。これからも負けないくらい濃い時間を自分の周りに作っていこうと思います。
短いですが、失礼します。
最後にもう一度、ありがとうございました。
中田祐輔