東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

大根役者

2022年12月07日 23時27分20秒 | 通常練習
お世話になっております。新3年470クルーの山本です。
もう3年生になってしまい、時間の流れの早いことを痛感しています。2年生としての一年はとても早く過ぎ去ってしまいました。特にここで詳しく一年を振り返るようなことはしませんが、自主練習にしても正規練習にしてもとにかく乗りまくった実りある一年でした。他方、多くの同期が部活をやめてしまった点と、レギュラーの選考に残れなかった点が最も悔やまれるところでしょうか。また、引退した先輩方から全てを教わり切ったなどとても言えませんが、それでも沢山のことを教わり、沢山の愛情を受けて育てていただいた一年だったと思います。本当にありがとうございました。照れくさくて直接は言えないので、ここにその感謝を記します。
新体制になって、後輩に教えたり、練習を運営したりする側になったわけですが、色んな気づきがあります。限られた時間、限られた資源で効率のよい練習をすることがいかに難しいか、痛感しています。また、後輩のスキッパーと乗ることで、スキッパーについての知識が必然的に求められ、新たな視野が色々と生まれました。「大根役者(=乗せられているクルー、練習させてもらっているプレイヤー)じゃあダメなんだぁ(小松さんボイス)」という感じでしょうか。
これから暫くは後輩スキッパーと乗ることが多いでしょうが、その成長の早さには練習中すら驚かされます。小松コーチが常々おっしゃるよう、また、自分が先輩方から施されてきたよう、懇切丁寧に、親身に、謙虚に、後輩たちと練習を頑張っていきたいと思います。練習に4キロ超えのランニングが追加されて、体力的な負荷が大きいですが、キャパったときこその寛い心を自分のモットーに、仲間たちと共に一年間頑張ります。応援よろしくお願いします。

感謝と悔恨~J/24 全日本選手権~

2022年12月07日 18時32分09秒 | j24全日本
お世話になっております、クルーザー班新3年の友成です。
1年生に引き続きJ24全日本選手権振り返りブログを書かせていただきます。

リザルトは FBや1年生のブログで報告させていただきましたので、ここでは自分自身の話を中心にしたいと思います。

今回の全日本選手権、
自分自身不甲斐ない
この一言に尽きると思います。

ちょうど1年前代替わりをしてから、自分はピットになりました。
昨年の振り返りブログで、前ピットであった新4年の伊東が書いていた「とにかくミスをしない、走りのパフォーマンスを最大化する下支えをする」というピットに求められる役割、この言葉を胸に刻んできたつもりでしたが、結果は反対のものでした。

フォアデッキは直接走りに影響を与えることは難しい以上、どれだけ走りに有益な情報を与えられるかや走りやすい環境を作れるかが重要であるし、中でもピットはスムーズな次の走りをアシストするための一連の回航動作の取りまとめが求められているポジションですが、結果としてはその役割をまったく果たせませんでした。

ピットとしての練度を上げるための練習をする機会は1年をかけたのですから、十分にあったはずでした。プレアニ、アニオルから始まって毎月のフリートレースと、十分に実践の場も与えられていました。
それにもかかわらず、(ここでは具体的には書きませんが)、ミスの連続。正直もう少しできると思っていたので不甲斐ない、それにつきます。

自分自身で立てた目標を達成できなかったのだから、当然原因はあります。具体的にどれだとかははっきりとはわかりませんが、強いて言えばとにかく落ち着けませんでした。今まで一度もしたことのないようなスピン回収ミスもしました。
艇数の多いフリートで、競っている展開で、ここで絶対にミスをしてはならない、そういった場面に直面したとき、とにかく自分自身でも信じられないほどに脆かった。驚くほど脆かった。
前のレグでのミスにとらわれてなかなか切り替えることができなかった。後ろのドライブチームからは落ち着いて、切り替えて、との声をかけてもらいましたが、なかなか平静さを取り戻せませんでした。

昨年の全日本選手権で何もわからない状態で出させていただいて、いきなりトップフィニッシュを先輩方に見させていただきました。そのときは各々が各自の動作をミスなくこなしていて、当たり前のことが当たり前にできていました。
今年は、昨年よりも多少なりとも経験を積んで、少し責任も出てきて、先輩方、特に4年生のこの大会へと駆ける思いも1年前とは比べ物にならないくらい自分の中で理解しているつもりでした。
それだけに自分の出来には言葉もありません。

今回のレガッタでは全体としてフォアデッキでのミスは多くありましたが、その要因に自分が加味してしまったことが悔しいです。
最後に4年生をこんな形で引退させたくなかった、最後まで足を引っ張り続けてしまった。目標順位以前に自分の役割を果たせなかったことが最大の心残りです。



維摩さん。1年間、そしてレース中も常にチームを鼓舞し続けてくださりありがとうございました。自分ごときがいうのもおこがましいですが、最高に頼もしくて、かっこよくて、追いつけない背中でした。その反面、陸で見せていたギャップも最高でした。

萩原さん。萩さんほど後輩目線で考えてくださる先輩はいなかったし、厳しいことを言ってくださる先輩もいませんでした。不在になってからの3ヶ月間、改めて萩さんの偉大さを実感しました。後輩の自分の生意気も笑って聞き逃してくださり、ありがとうございました。

かほさん、みおさん。自分がいままでお会いしてきた中で、お二人ほど明るい方を知りません。人見知りの激しい自分が小網代に馴染めたのも、お二人なしではあり得なかったと思います。お二人の前では自分の全てが見通されていたような気がします。


暗い内容にはなってしまいましたが、4年生の先輩方が作る班の雰囲気が大好きでした。このチームに入られて幸せでした。


最後に、今大会を運営して下さった皆様、誠にありがとうございました。普段からご支援くださるLBの皆様やご家族の皆様もありがとうございます。

今回の悔しさは忘れません。
正直、先輩方が抜け、不安の方が大きいですが、1つ1つ成長していけたらと思っております。まずは増量をした上で、より一層精進して参ります。

長くてまとまりのないブログとなってしまいました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


友成遼