東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

真剣勝負

2022年12月25日 18時46分01秒 | ラストイヤーにかける想い
クルーザー班主将の伊東秀晃です。

年明けにかけて新4年生による連載ブログ「ラストイヤーにかける思い」が投稿されます。プレーヤー、マネージャー、各々の決意が綴られます。是非お読みください。



11月の全日本選手権は呆気なく終わってしまった。今年は勝てるという予感がしていただけにハーバーへの帰路もずっと結果を呑み込めなかった。ああ、このメンツでレースに出るのも最後なのか。そんな終わり方でした。「自分にはまだ次がある」という、どうしようもない甘えがあったからなのかもしれません。和歌山からの帰路は、そんなことを考えて、不甲斐なさ、4年生への申し訳なさで何ともいわれぬ複雑な気持ちでした。

完璧ではなかった。チームとしての完成度が高まってきていただけに、その事実に甘えてしまっていたのかもしれません。自分も、チームも。まだまだ上を目指せるのに、もっと高い目標を持つべきなのに、「まあいいか」そんな甘えがあったのかもしれません。

とりわけクルーザー班は、甘えとの戦いを追求し続けなければならないのです。一艇での練習をしなければいけないときもあるから、とにかく自分と戦い続けなくてはいけない。艇のレベルがポジションごとのレベルに帰されるから、自分で責任を負い切らなくてはならない。はるかな経験の差がある社会人チームに戦いを挑み続けなくてはいけない。どこかで妥協しようと思えば、妥協できてしまう。だからこそ、自分たちに厳しくあり続けなくてはならない。

今年度のクルーザー班の目標は蒲郡の全日本選手権で5位に食い込むこと、後輩たちに世界選手権への切符を渡すこと、と定めました。決して簡単な事ではありません。寸分の甘えも許されない。完璧を求め続けなくてはなりません。まさに真剣勝負です。

ヨットというスポーツに限ったことではないですが、気合だとか気持ちだとかそんなものだけでは結果は出てきません。だから、この目標も言葉だけで終わってはいけないのです。誰でも、大仰な口を叩くことはできる。結果を出さなければなんの意味もありません。

今年、いよいよ主将という立場を預かり、このチームに指針を示し続けなくてはなりません。ヨットを走らせているだけでは勝てないのと同じで、チーム運営をしているだけでは結果もついてきません。イニシアチブの取り方はまだまだ模索している段階ですが、自分なりのやり方で勝てるチームを創っていきたい、そう思っています。

日頃からお世話になっているLBの皆様、社会人チームの方々、その他かかわりのある多くの方々にはこれからもご迷惑をお掛けすることかと思います。東京大学ヨット部一丸となって努力を重ねて参りますので、変わらぬご支援とご声援を宜しくお願い申し上げます。

東京大学ヨット部クルーザー班主将
伊東秀晃