東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

春風を感じたい

2023年02月04日 23時30分00秒 | 新年リレーブログ2023

お久しぶりです。

スナイプ新4年の柳澤球大朗です。


2月に入りまして、どんどん寒くなっております。テスト期間も終わりに近づき、強化練習期間が終わろうとしています。


この強化練習期間はヨットレースという競技面の部分からは少し離れ、シンプルにヨットをうまく乗りこなす練習がメインとなっております。


一つ一つの動作を追究したり、やる気とのびしろに満ち溢れた後輩を指導したり、ポジションを変えて練習をしてみたり、個人的にはヨットという乗り物を単純に楽しむことができるこの時期が好きです。


強化練習が終われば、春合宿が始まります。ここからは少しずつ実践が増え、ヨットレースという競技面にしっかり向き合うことになります。去年の体力的にも精神的にもしんどかった記憶が蘇ります。春合宿に入ってからその課題に向き合っていては遅いので少しずつ準備していきたいと思っています。


僕もみんなに続いて春合宿の寒い時期のヨットについて俳句を少し考えてみようと思います。


黒き線

乗り越えた先

来る春


これは、春によくある海上での風を書いた俳句です。2.3月はお昼頃に北風が落ち、海が鏡のようになることがあります。風があらぬ方向に振り、風がなくなり、練習にならないようなこともあります。そんな時、午後に南西の方向から黒い線が見える時があります。風が南に回り、強風が入ってくるのです。時にはハーバーバックせざるをえないサバイバルコンディションになることもあります。必死に無事に陸に帰ることだけを考えて動きます。そうしてなんとか帰ってきて、全てが終わり、一息ついてみると吹いていた強風がとても生暖かいことに気づきます。強風を乗り越え、無事に帰ってきた達成感と相まってとても清々しい思いで春風を感じながら春が来たことを実感します。今年もこのような思いで春合宿を乗り越えられるように頑張っていきたいと思います。以上です。


柳澤球大朗


@有村架純 スナイプ始めませんか?

2023年02月04日 00時42分36秒 | 新年リレーブログ2023
 ♦︎スナイプは470と比べてスピードに差がつきにくいため、勝負を分けるのは風や波を考慮した戦略、他艇との駆け引きといったもので、ヨットレースの醍醐味を味わうことができますよ!
 
 ♦︎例によって締切直前にこのブログを書いています。現在の合宿所は気温4℃(体感)。久々にヨットに乗った疲れからか、それとも夕飯でお腹がいっぱいになったからか、僕以外の6人は健やかな寝息を立てながら、キムチ鍋の残り香が充満する部屋でぐっすりと寝ています。できることなら僕も一刻も早く眠りたいのですが、今回のブログのテーマはなかなか手強いです。「ヨットにまつわる五七五」。

 ♦︎そういえば誰かが、リレーブログを最初の方に書くのは辛いと言っていましたが、最後の方に回ってくるのも厳しいものがあります。ネタが被らないようにこれまでのブログを全て読まなければならないからです。真面目系も秀逸掛詞系もGP系も全て避けなければなりませんでした。独創性が求められます。

 プロテスト
  スターボいるよ
   水ちょうだい

 
 海の上で一回は言ってみたいフレーズです。一年生は事あるごとに、「下、下!」とか「スターボー!」と言って同期を威嚇していますが、実際にレース中に叫んだことは、僕はありません。荒々しい強風の中、冷静に自艇の権利を主張する姿はとても凛々しく、憧れます。

 ♦︎プロテスト(審問)はいつかはしてみたいと思っています。とはいってみても、どんな雰囲気なのかは全く見当がつきません。以下は僕の想像です。
  六法全書ならぬRRS 2021-2024を小脇に抱えながら、プロテスト委員の人がやってきて(ちなみにRRSはこの時期の受験生の「鉄壁」くらいボロボロに読み込まれています)、成歩堂龍一のようにフムフム言いながら判決を下します。負けた方は額一杯にでかでかと「DSQ」と刻まれ、その夜はマストのスプレッダーに両手を固定され、磔の様な格好で一晩を過ごすことになります。そういう話を聞いたことがあります。

 ♦︎いくら深夜テンションとは言っても程があるので、もう一句、真面目なものを。

 みずいろの
  やしんをむねに
   このはるへ


 意味は特にありませんが、素晴しい折句です。文壇の寵児と評されるだけあります。

 ♦︎さて、明日のブログは、「世界が/平和を諦めそうになったら/そっと思い出」されるという吉田あかりマネージャーです(メンバー紹介より引用)。彼女はどんな鍋が好きなんですかねぇ…。おやすみなさい。

新2年スナイプ 三上瑛司