東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

もうすぐ秋イン決勝

2017年10月03日 12時42分15秒 | 通常練習

久々にブログ書きます。2年470スキッパーの塚本です。

夏合宿は終わり、学校の方も新学期が始まって一週間。夏休みは来る日も来る日もヨットに乗り続けており、授業始まりの前日まで新しく決まった学科の授業についての情報が何もないという異常な不安の中、新学期に突入しました笑。幸い親切な友人の助けを受け、何とか今までやってこれております。友人のつながりは大切ですね。

 

さて僕の学期開けの話は置いときまして、9月30日、10月1日の正規練習の報告をさせていただきます。それに加え、秋インカレ決勝直前に思うことを書いていこうかなと思います。

 

今週の練習は土日ともに合同コース練習を行いました。インカレ決勝出場校20~30艇参加とレース本番を意識した、いい緊張感の中でのコース練習となりました。470チームが意識して練習に臨んだことは言うまでもなくスタート。予選の最終レースにBFDを三つつけるというかなりショッキングな出来事がありましたからですね。予選では何とかなりましが決勝ではもうどうにもならないでしょう。意識するといってもやることは基本的にはいつもと同じです。見通しをとる、ラインを流す、潮をはかる、といったルーティンはもちろん行います。大事なのはこれらによって得られた情報を上手く活用できているかどうかという点にあると思います。上手にスタートを切るための重要な一つの要素に「スタートラインと自分の船との距離感をどれだけ正確に掴めるか」があると思うのですが、僕たちの船はまだまだそこが甘く、周りよりも出遅れたり、リコールしてしまったりが続いてしまっているのではと。やはり自分の感覚だけでは不安なスタートしかできません。そこで役立つのが先に言った情報です。この情報を活用するにはまず正確に情報を集めることから始まります。具体的には本船からの見通しをクルー、スキッパー同士で確認しあう、潮はきっちり時間をみて測る…など。こういう細かいところからなんだと思います。この正確な情報をもって自分の感覚を下支えしていくべきなのでしょう。しかし最後の最後、スタートをするタイミング等は感覚に頼らざるを得ないところもあり、距離感の精度というのも研ぎ澄ましていかなければならないと思います。ここは経験の差が効いてくるのかなと。スタートを成功させるには他にもハンドリングの面、他艇との関係の面など大事なところはあると思いますが、東大に一番足りていないのはここなのではないかと感じています。

はい、恥ずかしながら少し長くスタートについて語ってしまいましたが、これだけ考えてもなかなかうまくいかないものです、ヨットレースのスタートというものは。

合同コース練習の結果はあえて書きませんが、良かった点も悪かった点もあり、本番に向け良い反省ができました。

 

さてインカレ決勝直前になって思うのは、こんな充実感を感じるのは今までなかったなということです。まず一つに全日本出場という明確な目標です。これは現実的には無理だという目標ではありませんし、そう簡単に達成されるものでもありません。他大のライバル校も必死にこの切符をとりにきます。ただこれまでの大きなレースを見ていると「本当にどう転ぶかわからない、最後まで終わってみないと本当にわからない」という状況なのだと思います。今その状況下に自分もいるのだと考えるとなんとも言えない高揚感を感じますし、本当にインカレは面白いなと感じます。

第二に自分の成長の実感です。小松コーチの熱い指導のおかげもあり、自分の走りが安定してきました。先週の予選では(二つ文字をつけてしまったことを伏せていただいて)春には考えられないくらい良い数字でフィニッシュしてこれました。またいつもの練習は3艇がお互いに良い刺激を与えあいながらやれているなと感じ、まさに切磋琢磨という言葉が当てはまる、そんな良い練習雰囲気になっています。もちろんまだまだ、まだまだ、発展途上にありますが、練習をして修正点を見つけ、それをなおしてまた一歩進む、そんな作業が楽しいと思えるようになってきました。

今心から充実感を感じていられることに感謝しながら、残り少ない練習を大切にして、本番に備えたいと思います。

 

長文失礼しました。

 

ではまた秋インカレ決勝が終わった後に、

 

二年 塚本将史