言葉だまりへ
行き詰ると
僕はときどき積み残した
或いは
見限ってきた言語だまりへ
踵を返す
震える子はいないか
哀しむ子はいないか
淋しがる子は・・
爪先立つ子は・・
手を挙げる子は・・
見付けて欲しがってる子はいないか
見初められたい子はいないのか
僕は慈母のように
置き去りにしてきたlanguageたちの
巡礼に回る
窮状を救ってくれる手掛かりは
とどのつまり
僕にはその方法しか思いつかない
上澄みのエキスはないか
零れるessenceは如何か
余分のhappyはないか
道に迷うと、僕は迷わず
信じるもの達の元へ還る