降って来るもの

写真と散文とぽえむ

言葉だまりへ

2023-02-24 20:44:21 | 詩28

     言葉だまりへ

 

行き詰ると

僕はときどき積み残した

或いは

見限ってきた言語だまりへ

踵を返す

 

震える子はいないか

哀しむ子はいないか

淋しがる子は・・

爪先立つ子は・・

手を挙げる子は・・

見付けて欲しがってる子はいないか

見初められたい子はいないのか

僕は慈母のように

置き去りにしてきたlanguageたちの

巡礼に回る

 

窮状を救ってくれる手掛かりは

とどのつまり

僕にはその方法しか思いつかない

 

上澄みのエキスはないか

零れるessenceは如何か

余分のhappyはないか

 

道に迷うと、僕は迷わず

信じるもの達の元へ還る

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有りと有る

2023-02-24 06:56:04 | 詩28

     有りと有る

 

此の世は玉石混淆

有りと有るもの

人も然り

 ヒトで無いヒト

 ヒトの雛型のヒト

 ヒト擬きのヒト

 ヒト模様のヒト

 ヒトで無しのヒト

人前も然り

 善悪,美醜,尊卑,愛憎,

 大小,硬軟,柔剛,直曲,

数え上げれば切りがないけど

 太い細い,好き嫌い,男と女、老いと若きと,繊細と雑多と,

更に

 長短,強弱,深浅,高低etc

考えれば切りがないけど

此の世は

そういう有りと有る仕様の玉石混淆の集合体

 明暗,有無,生死,昼夜,それから

 寡黙と饒舌と,酸いと甘いと,畏怖と怨念と,

 諦念と憧憬と,苦渋と快楽と,悲嘆と快哉と,

 創造と破壊と,そうして、詩とUtaと画と,

其処に居るアナタとボクと書き手と読み手と

 君と僕と,貴方と私と,youとIと,etc

此の世界は玉石混淆の入れ物

それ故

四苦八苦して生きる価値有る?!

面白可笑しく,辿る意味ある!?

其其の私小説

 絡み合い,睦み合い,捩り合い,重ね合い,

 磨き合い,結び合い,助け合い,認め合い,

 愛し合い,求め合う,etc

玉石混淆を秩序立てる

其其に希少の縁の糸

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