今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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全く固着のPEN-FT

2012年05月19日 11時22分19秒 | インポート

Dscf104903 毎晩ね。ウォーキングをしているのですが、昨晩はショックでした。前をウォークしている小柄な女性がいましてね。「すぐ追いつくなぁ」と思ったのですが、歩いても歩いても追いつかないどころか、最終的には30m程離されてしまいました。悔しいので絶対抜けるようになるんだ・・・

で、今日はカメラ以外に始めた精密部品の組立の打ち合わせに行ってきますが、その前にFTを進めておきます。この#3582XXは後期型の個体で、全体のコンディションは悪くはありません。しかし、巻上げも全く固着で緊急脱出も利かない。こうなると、皆さんセルフレバーを巻いてしまうのですね。その行為が益々状況を深刻にします。この場合は、シャッターユニットに問題を抱えているのです。分離のためにボタンを分離しようとしましたが、これが外れませんね。画像のように、角の面取りが大きなタイプが使用されており、レンチの掛かる出張り量が0.5mm程度しかありません。面取りが大きい方が、製品としての見栄えは良いのですが、あとで修理をするSSは困ったでしょうね。うちのリプロ部品は、分解を考慮して、あえて面取りを少なめにしています。

Dscf105042 シャッターユニットを分解洗浄しています。特に損傷した部品は無く、噛み込みによる固着ですね。後期型はピンセット先のギヤは真鍮ナットによる組立式となっています。

Dscf105054 特に問題はなく、組み上がっています。さすが後期型は劣化が少ないですね。前板関係を本体に組み込んで作動を見ます。

Dscf105190 光学系も組み込んでいます。ハーフミラーは後期型としては劣化が進んでいましたので交換しています。アイピース枠にも欠けがありますので、リプロ部品と交換しました。あ~、問題のない個体は書くことないので困っちゃいますね。