で、ページが長くなったので新しくします。使用されていユニットの2205Aですが、女持ち(婦人用)の時計はとにかく小さくて、クロノなどとは違った難しさがありますぇ、最近の目には・・。基礎キャリバーは2202Aで、それに自動巻き機構を載せた機械です。部品点数は少なく設計されていますが、やはり、紳士用の耐久性には及ばない感じですね。部品が華奢で・・・
いっちょ前にダイバーの顔をしていますね。秒針を止めるハック機能はありませんが、手巻きが出来るのは便利です。サードダイバーは出来ませんので。
自動巻きの回転錘を取り付けて、ケースに収めたところ。但し、この後に、不具合が出て、部品の調達まで作業を止めることにします。
そこで、一緒に来た最後は中華と思われる目覚まし時計です。文字盤が毛沢東の顔と「毛主席万歳」となっていて、紅衛兵の赤い手帳を持った腕が左右に動くというギミックがおもしろいです。最近のおみやげにもありそうですが、ご依頼のご常連さんは「当時物」として入手されたそうです。懐かしいなぁ、文化大革命、自力更生、四人組とかね。
時計は不動状態ですので、機械を取り出して点検します。この時計の所有者の家はネコを飼っていたと思われて、毛がたくさん入っていますね。
ケースから機械を取り出しました。まったくメンテナンス無しで使い続けられたようで、油切れ、ホコリの混入が多いです。これは全て洗浄してからの点検になります。?は文字盤です。何故か紙製なんですね。よれよれと波打って、針と接触しています。国営企業の製品はこんなものなのかと思いましたが、後で疑問が・・・
洗浄のうえ、ゼンマイに注油をした後、一番車から注油ほして行きます。紅衛兵の赤い手帳は、アンクルに取り付けられていて、ホゾ孔は拡大していてガタガタです。また、テンプの天真は磨耗をして、それが停止の直接の原因でした。今回は、ホゾ受けを詰めることで調整してあります。秒針のこのジェット機が良い感じですね。
文字盤紙の裏側を見ると・・FUJIFILM?? あ~、これはオリジナルの文字盤を写真撮影して使ったものですね。円のカットが乱暴です。この時計のものか? 或いは、他の文字盤を複製したものか? 時計のどこにもMADE IN CHINAとは入っていません。
ミステリーな目覚まし時計ですが、真相はどうなのでしょうね。目覚ましは知識がないので分かりません。まぁ、ちゃんと目覚ましベル?も鳴るようになって、精度も実用になりますよ。サードダイバーと一緒にお帰りです。