最近はUPしていなかったPEN-FT #3127XXをやりましょう。10年近く前にO/H済みで専門店から購入された個体とのことです。作動は、悪くは無いと思いますが、巻上げに軽いゴリ感とファインダーが暗いとのお訴え。お互い年齢と共にファインダーが見ずらくなって来ましたからね。でも、それだけではなく、ちょっと暗い気がしますね。ハーフミラーの見難い腐食は無いようです。
この個体は、露出計が基板別体タイプに交換されています。3本の取り付けビスのうち、1本は省略。2本はネジロックが無いので緩んでいます。工場製であればネジロックがありますので、後で交換されたことが分かります。
う~ん。曇ってますね。通常、使用過程で露出計を交換した場合でも、ハーフミラーはそのまま再使用をしていることが殆どですが、このミラーは30万代当時のミラーではありません。たぶん、社外の複製品です。10年前ですから、そろそろ交換時期ではありますね。
では、いつものようにダイカスト本体洗浄から作業をしています。あっ、O/H済みとのことでしたが、分解されていたのは、ファインダーと露出計部分だけでした。
洗浄したシャッターユニットです。悪くは無いですよ。ギヤの軸部分の磨耗も僅かです。
これは、前回、セイコー5アクタスをお譲りした「茶暮れ」さんが送って下さったプラモです。太刀洗の平和記念館に行かれたそうで、そこに展示されている中島キ27九七戦と三菱零戦三二型のプラモでヒコーキモデルの老舗ハセガワの1/72シリーズです。ありがとうございました。私も唯一現存するノモンハンの勇、九七戦を見てみたいと思います。所有の未組立プラモのいつの間にか貯まっておりまして、果てして組立が出来るのかと最近は心配になってきました。しかし、零戦を作って御覧なさい。どこから見てもきれいなシルエットのヒコーキだと分かりますから・・
で、「茶暮れ」さんからおたずねの、視度調整アダプターは一応オプションではあるんですね。現在、入手が可能かはしりませんけど・・私は普段の作業ではマグニファイヤーを使いますので調整は出来ています。
ハーフミラーの劣化と比較して、プリズムの状態は非常に良好です。コーティングも完璧です。この頃になると、プリズムホルダーの留めビス2本が1本に省略されています。(ホルダーは2穴のまま)ホルダースプリングはそれ以前に廃止されています。部品点数の削減と工数の低減。
生産最後期の個体と、その後の修理用に使われた露出計ユニットです。Cdsの受光サイズは半分程度に小さくなっていますが、現存のユニットは比較的良好な作動をしているものが多いです。新品のハーフミラーに交換して組み込みます。
組立ほぼ終了。巻上げレバーがトップカバーに接触していますので、ダンパーを調整します。セルフタイマーのレバーロックが不良ですのでO/Hをしてあります。露出メーター留めビスは3本で留めていますね。この後、遮光テープを貼って完成。
調子は非常に良好で、ファインダー像も明るくなっています。ファインダーが見難いのは、老眼のせいだけではなかったみたいですよ。また、楽に撮影が出来ると思います。