大阪にはご常連さんは多いのですが、この方は住吉区のベテランさんで、いつも、食玩のヒコーキを同梱してくださいます。今回は・・「あ~、これ欲しがったんだぁ」九九双軽とドイツ空軍のホルニッセ。先日、近くのイオンのお菓子売り場で(回りは子供ばっか)このシリーズを見つけて買おうと思ったら中身がイギリス空軍のボーファイターだったので買わなかったのです。しかも、ニューギニアの75戦隊仕様ですね。
日本の双発戦闘機や爆撃機は欧州、とくにドイツの成功を範としている発想が多いのですが、有名な一式陸攻や九六陸攻(中攻)の陰に隠れて活躍したのが九九式双発爆撃機なんですね。設計は飛燕で有名な川崎の土井技師を中心としたチームで、アスペクト比の長い翼が飛燕に似ていますね。特に飛燕と同じ南方迷彩ですから。南方では飛燕は苦戦を強いられますが、九九双軽は索敵、爆撃、物資投下など八面六臂の活躍で、前線では信頼された機体です。通常、爆撃機は敵戦闘機の反撃をかわすため爆撃終了後、直ちに反転帰路に着きますが、緩降下爆撃の可能な本機は撃ち漏らした残敵を銃撃殲滅することが可能でした。最後は特攻機としても出撃しました。出目金のような膨れたお腹が特徴の機体。ヤフオクで買わなくて良かった。ありがとうございました。左の九六陸攻は日華事変の重慶渡洋爆撃に活躍。25年前に作ったプラモ。あちらの方も当ブログをご覧頂いているのでこれ以上は書きません。https://www.youtube.com/watch?v=TrBMFdDKxJA
でお仕事。セムフレックスというフランスの二眼レフですね。ローライフレックスのような高級な作りではありませんが、おフランスの洒落たセンスは伝わって来ます。セムフレックスにも種類があるようですが、この機種はシャッターは単速で絞りは雨、曇、晴の表示に合わせるタイプです。ファインダーの清掃をしたいのですが、フードの取付けネジがフード枠に干渉して外すことが出来ません。後ろ側のフードを止めるシャフトの圧入を抜くと、前側はネジ穴が解放タイプで取り去ることが出来ます。
基本的にシャッターは単速だし、光学系のメンテナンスしかないわけです。特殊な組み立て方法からピントグラスは一度も分解清掃をされていない状態でしたので、結構汚れていました。この場合は、レンズクリーナーより中性洗剤のお風呂の方が良いです。
ビューレンズを分解清掃しますが、すべて分解をした時の画像が壊れて表示できません。デジカメの嫌いなところ。
撮影レンズはセムベルチオ F4.5 で、中玉がかなり湿気乾燥で汚れていますね。
前玉の周辺にガラスの劣化があります。
次はズイコー25mm F2.8 ときれいな個体ですね。レンズ自体の曇りも無いようです。しかし、ズイコーレンズに多い前面プレートの接着強い。で、分解が困難でした。症状は、絞りの復帰が緩慢な状態。すべて洗浄をして行きます。
ちゃっちゃと終わらせます。素性の良い個体は作業も早いんです。まったくきれいな純正のフィルターも貴重です。
ということで作業は終了。もう一つのヒコーキはメッサーシュミットMe410Aとのことで良く知りませんが、ドイツは盛んに双発戦闘機を欲しがっていたようです。イギリス本土まで余裕で爆撃機を援護して行ける戦闘機が無かったからね。エンジンはDB603Aで何と1.750馬力? すげ~。DB601の発展型のようですが、DB601のライセンスを陸海軍で別々に契約して(あほです)結局国産化でモノに出来なかった我が国の工業力とは、やはりレベルが違いすぎです。液冷エンジンですから、翼端からの飛び出しが、空冷エンジンの日本機を見慣れている目には異様に感じます。今度、ドイツ空軍仕様でリペイントしてみようかな・・