またまた、当方のストック機からPEN-FTを現役復帰させます。床の間に飾っておく美品ではありませんが、実用派の方には持って来いの個体を作って行きます。ご希望の方は早めにお知らせくださいね。tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
で、この個体は#2853XXと各部の設計変更が終わった良い頃の個体ですね。ダイカスト本体も最終型です。では、分解をして状態を検証して行きます。
⇧つけるの面倒なので・・巻き戻しクランクの右上のところに、僅かに歪がありますね。まぁ、気にならない程度です。
光源を向けて露出メーターが振れるかを見ます。右下▢の針が動いていますね。この個体は未分解機でした。
フィルムレールはきれいですが、圧板の下側に軽微な腐食があります。圧板部なので問題はありません。シャッター幕はキズ汚れは無く良い状態。
すべて分解洗浄のうえ組み立てて行きます。スプロケットの上受けは、スプロケットの回転方向から左ネジになっています。
巻上げカムとスプール軸ユニット。洗浄注油をして組み込みます。
シャッターユニットを分解する前にシャッター幕の回転抵抗を確認します。殆どの個体は抵抗が大きくなっていて、シャッタースピードにも影響があります。
シャッターユニットの状態非常によろしい。チャージギヤ軸の摩耗もなく、スムーズに作動します。
プリズムのコーティングも無傷。ミラーユニットも摩耗はない良いユニットです。
ビューファインダーハウジングのレンズもきれい。清掃をしてモルトを貼ってから取り付けます。
現存の殆どの個体で接眼プリズムのコーティングが完全に残っているものは非常に少ないのですが、この個体はきれいに残っていますね。珍しいです。
光学系の組立は終了。この後、露出計ユニットに新しいハーフミラーをセットして取り付けます。巻き上げの感触は、分解前でも悪くはありませんでしたが、O/H後はさらに改善しましたね。たぶん10台の個体を比べたら一番良いぐらいでしょうね。
そう言えば5日の午前中に、やけにヘリコプターの音がうるさいなぁ、と思いましたが、裏の米軍横田基地に4日に横浜港に陸揚げされたオスプレイの空軍仕様CV22が5機到着したんですね。今回が初お目見えというわけではなくて、最近は結構MV22が飛来していますから珍しくもないのですが、テレビマスコミが「爆音がすごい」とか印象操作の中継していましたけど、オスプレイなんて全然静かですよ。私の子供のころのグローブマスターなどは、着陸コースのかなり遠くから、家の窓枠がビリビリ振動する低周波の爆音が長く続いて、それからしたら気が抜けるほど静かです。まぁ、ティルトローター方式はコンピュータ制御ですが、不測のコントロールは確かに難しいのは事実でしょうね。海側に配備される海兵隊と違って、横田基地は内陸の住宅地を飛ばなくてはならないので回避運動が難しいですから事故の無いように願います。
で、今日はイオンの特売日で通常の1割引きなので、またエフトイズの艦船食玩を買ってしまいました。前回は手に持って重い箱を選んだら「赤城の洋上タイプ」だったのですけど、今日も同じように一番重い箱(手の平秤)を選びましたら、あらら「加賀の洋上タイプ」でした。手に持って明らかに重い箱は洋上タイプで間違いないようです。フルハルタイプはいつ出るのでしょうかね。
赤城も加賀もワシントン軍縮条約によって一度は建造中止となったのですけど、赤城は巡洋戦艦、加賀は戦艦から空母へ改装されました。画像上の加賀の方が少し飛行甲板が長いです。両艦ともミッドウェー海戦でアメリカ機動部隊艦載機のSBDドーントレスなどの攻撃により沈没しています。アメリカの急降下爆撃機は太陽を背にして攻撃してくるのが常とう戦術なので、発見回避運動が間に合わなかったんでしょうね。撃墜王の岩本徹三も艦隊直衛任務では抜群の戦功を上げていますが、岩本中隊が上空直営に就いていたらなぁ。。
ハーフミラーは再使用は可能な状態でしたが新品で組みました。メカの組立終了。露出計とピント調整をして行きます。
FT特有の巻上げゴリゴリ感が殆どなくスムーズな巻き上げ感触です。出来ればFTを使ってみたいという若い世代の方に出来るだけ安価でお使い頂きたいと思います。ご希望の方がいらっしゃいましたら価格などをお問合せください。