最近PEN-Wは少なくなっていますけど、しかし、マニアさんは確実にいらっしゃるのです。すでに別のPEN-Wをお持ちのオーナーさんから来ました。塗装は前面は、ほどほどですが、裏面の劣化が激しいです。基本的に未分解ですけどレンズ回りは開けられているようです。ファインダーはお約束の曇り具合・・
駒数ガラスのクラックもお約束ですね。
シャッターも未分解でしたが、一応正常に作動しているのは極めて珍しいことです。すべて洗浄の上、組み立てて行きます。
正常に作動していたのですから問題はありません。良いシャッターです。いつもの「栄」発動機ではなく五百五十馬力の「寿」ですかね。
実際にはほとんど使われていない個体でしょう。シャッターダイヤルリングのメッキが全く痛んでいません。
ファインダーはレンズをすべて分離して清掃接着をしてあります。
ズイコーレンズは曇っちゃうのですけど、後玉の曇りが確認出来ます。過去にレンズを外した(そうとした)傷があります。
後玉のコーティングを慎重に清掃しました。意外にきれいになりましたよ。バルサムの黄変は仕方ありません。
PEN-W本体は完成。前回もフードのご希望がありましたが、現在は皆さまからのご要望がありませんので製作していないのです。ブランクも無いと思いますけど探してこよ・・1個めっけ。
塗装しないとダメですよね。
猛暑の時期に焼付塗装はきびしい・・集中力が続かないのですね。塗装も体力です。小さなフードでも内周の艶消し塗装もありますから2回塗装することになります。
PEN-Wの取説の画像はPEN-S用のようですね。
メッキカバーのPEN-SよりブラックのPEN-Wの方がフードは似合いますね。ということで、PEN-W使いさん念願でしたフードを製作して完成です。