今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ROBOTⅡ をやっておきますの巻

2021年06月12日 11時10分00秒 | ブログ

ローライ35系はまだ続くのですが、ROBOTⅡがありましたので見ておきます。まずテッサーレンズが曇っていますので清掃をしておきます。

 

テッサー3 3/4cm f2.8となっています。

 

 

点検すると巻取り側のマガジンの連結用凹爪の片方が折れています。これは修復できません。

 

 

ロータリーシャッターが正常に作動していません。

 

 

スローガバナーが厄介な位置にあります。↑アンクルが見えます。

 

 

以前にやりました個体はトップカバーの分離にファインダー切換/レリーズロックボタンを外す必要のない形状でしたが、この個体の場合はボタンがねじ込み式なので緩める必要があります。しかし固着していて緩まない。φ4.5のメガネレンチを製作して取り外しました。ギヤ類の洗浄注油とファインダーの清掃。

90°アングルファインダーへはノブによってミラーの角度を変える構造。ミラーは劣化気味ですが使わないでしょうから・・

 

シャッターダイヤルの動きが重いので清掃とグリス塗布をしておきます。

 

 

シボ革の端が剥がれていますので接着をしておきます。

 

 

問題は巻取り側のマガジンです。折れた部分(凹)を機械加工で製作すれば補修出来ないことも無いと思います。

 

ガジンはこのようにセットします。

 

 

このボタンがファインダー切換。

 

 

左側のボタンはレリーズロック、指先の小さなピンを押し込んでフィルムカウンターをフリーにします。

 

 

このROBOTⅡはいつ頃の製造なのでしょうね。革ケースの状態から戦後の製造ではないかと思いますが良く分かりません。ROBOTはドイツ空軍に採用されたとのことですが、偵察用であればもっと大判(九九式航空写真機は(70mmX100mm)ですし機体に取付ける写真銃とも違い、操縦席からパイロットが戦果確認用に使ったのかなぁとか思います。航空時計の大型リューズと同じで厚手の手袋をした状態でも巻きやすいゼンマイダイヤルですからね。

 

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ローライ35量産の日々の巻

2021年06月12日 10時50分00秒 | ブログ

すみません。通常の量産作業のためUPすることがありません。ローライ35を続けてやっていました。トップカバーに付いているレバーアテは欠損が多いので新しいものを熱カシメしてあります。また、カウンター窓も剥離が多いので古い接着剤を取り除いて一度全体を洗浄してから接着をしています。

 

ジャーマニーの初期型はヘリコイドグリスが抜けていますので、洗浄をして新しいグリスを入れておきます。良い感触・・

 

この個体はシンガポールですが未分解機なのにネジが斜めに入っています。シンガポール~・・頼みますよ。取り外して裏側のアイドルギヤを洗浄注油をしてからネジ穴を正しく修正してねじ込みます。

 

この個体のトップカバーは微妙にへこみがあります。まぁ、見なかったことにしても・・やっぱ直します。

 

 

この個体はレンズ内の汚れが多いですね。きれいなやつは全くきれいな個体もあるのに環境でしょうかね。すべて分解清掃します。

 

この個体はクセナー付きです。全体に程度は良いので探している方も多いのでは?

 

 

しかし、左側の絞りユニットが動きません。

 

 

原因は1枚の羽根のピポット部の腐食拡大による固着です。修正で正常に作動するようになりました。

 

 

ネジ穴右の小さなへこみね。これも修正しておきましょう。このような作業が続いて行きます。

 

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