この機関車は、大正時代の東海道線電化に向けて外国から輸入された旧型電機の1つ、 ED11 です。模型は、つぼみ堂製で1961年発売のようです。運転会に向けてメンテナンスをしています。
一見、カワイモデル製のED14に似ていますが、実機はどちらもアメリカのゼネラル・エレクトリック社が製造した機関車です。窓の横に砂箱がある特徴的なデザインですが、後の改造により砂箱は台車に移され、窓を大きく直されています。この個体は中央の乗務員ドアの半田付けがズレています。直さないと・・
動輪はスポーク表現が抜けていない(以後は抜けている)ので製造初期の製品と思われますが、インサイドギヤなどにガタは無く、あまり走行歴は無いと思われます。
今回の運転会には、つぼみ堂のボールドウィン、ED11とエンドウのB20の3台をお持ち込みました。一番心配をしていたボールドウィンは絶好調で、長大レイアウトを力走していますが、とにかく距離が長くてモーターが焼けそうです。
ED11もスムーズで韋駄天のような走行を見せました。ギヤ比が13:1だそうで、もう少し低くした方が牽引力も上がると思いますが。我が家にはHOのレールが無いので、先輩から篠原のフレキシブルレール新品を1本頂いて帰りました。これで走行テストが出来ます。
高校生の時に通学用で乘っていた京王の5000系は製作途中での走行。この電車は空気バネで乗り心地が良く、クーラーも利くので、国鉄の南武線旧国電車から乗り換えると天国でした。京王車両で一番好きな電車。後は国鉄の103系。
この小田急ロマンスカーモデルは非常に走行性能が優れています。現在、中古市場でもかなりの高額な相場のようです。
で、お仕事します。ローライB35ですが、ローライ35も含めてシューが底部にあるためレール部を変形させている個体も多く見ますね。この個体の場合はアンダーカバーにもへこみがあります。
こちらはローライフレックス2.8C ローライキン付き。例によって動きません。内部のリングギヤの潤滑不良が原因ですので洗浄注油をします。
ルーペがピッタリと閉じませんね。作動範囲外へ無理に力を掛けたようで蝶番部分に曲がりがあるようです。これを修正します。
ビューレンズを分解したいのですが、リングナットにある回り止め用イモネジが2本共雌ネジが壊されていて抜けて来ません。リングナットはアルミなので、無理に締め込むと簡単にねじ山を壊してしまいます。
2.8Cは大幅な改良が加えられ以後の標準となって行きますが、2.8Fのような複雑さは無く構造はシンプルで整備性は良く、私は好きなモデルです。
ピントルーペは上下に動かすことが出来て視度調整が可能。老眼には有り難い機能。
あっちこっちやってすみませんね。B35はファインダーのクリーニングもしておきます。カバーも無いシンプルな構造。ローライ35(シンガポール)と同じで接眼レンズとフレーム枠の固定にはU形バネが使用されています。接眼レンズを外してクリーニングします。
このようにU形バネで固定します。これはシンプルで良い方法です。
ついでにベビーローライの点検もしておきます。セルフタイマーを掛けると作動が固まるとか・・
特に悪い部分は無く、どのような操作をしたのかな? 一応メンテナンスをしてカバーを閉じます。例によってシンクロ接点の組立は知恵の輪ですが、この機種は固定ピンは片方のみなので多少は楽です。接点に見える固定ピン(バネ)をどうやって↑のスリットに入れるか? 考えてみてください。
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