建長寺の仏殿・法堂横から書院庭園を通り過ぎ、山に向う。鎌倉アルプスの頂上手前に半僧坊がある。
最初にこれを見たときは、これは何?と思ったものだ。烏と天狗をミックスしたような風貌だ。御朱印には「烏天狗」とあるね。
建長寺の中でも異色の場所である。建長寺は臨済宗だから、禅宗である。禅とは似合わない。もともとは、浜名湖の北方にある方広寺にあったものを勧請した。方広寺に行くと、元祖の半僧坊大権現を拝むことが出来る。
方広寺の開祖・無文元選が中国から戻る途中、台風に遭遇し、観音経を念じたところ、この半僧坊大権現が現れ、無事に日本に着いたところから、信仰されるようになった。災難除けの効があらたかである。
建長寺の入口からは15分ほど歩く。
鳥居が立っている。神仏習合である。前方の山上に半僧坊がある。
階段はかなりきつい。そろそろ、止めようかと思うこの頃である。
半僧坊下に烏天狗の像が立ち並んでいる。チョット異様な光景である。
半僧坊の本堂。
寺務所の前から眺めると、下に建長寺の仏殿・法堂の屋根が見えた。かなり高い所にあることが分かる。
右手には視界が良ければ富士山が見えるが、ボンヤリしていた。
半僧坊は天園ハイキングコースの入口である。鳥居を通り、瑞泉寺の入口まで2時間ほどのコースである。